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2003 年度 実績報告書

アジアIT革命の進展とサービス・マルチナショナルズの現状と展望

研究課題

研究課題/領域番号 13303010
研究機関早稲田大学

研究代表者

江夏 健一  早稲田大学, 商学部, 教授 (90088097)

研究分担者 白木 三秀  早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (80187533)
坂野 友昭  早稲田大学, 商学部, 教授 (40139506)
太田 正孝  早稲田大学, 商学部, 教授 (00123068)
岸本 寿生  富山大学, 経済学部, 助教授 (80262492)
大東和 武司  広島市立大学, 国際学部, 教授 (40152194)
キーワードアジア経済 / IT革命 / マルチナショナルズ / 金融サービス / ホスピタリティ / 小売・流通業 / 対アジア投資 / サービス産業の国際化
研究概要

今年度は、過去2年間の当研究課題に関する文献による研究と国内外での実態調査をベースにして、チーム別および個人でのより深い研究を実施した。具体的には、「アジアの経済発展とSMNの役割」、「アジア諸国のサービス産業化とSMNの現状分析」、「アジアにおけるSMNの産業別研究」、「アジアにおけるSMNの戦略とマネジメントの研究」、「アジアにおける個別企業の事例研究」などについて、一層掘り下げた研究を行った。
このような研究テーマに関し、定例研究会で研究チームまたは個別の研究分担者による研究成果の発表を行うと同時に、外部の専門家を招聘して、その関連モデルや理論の構築のための議論を行った。また、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどで実証研究をも実施した。
以上のような一連の研究活動を通じて、おおよそ次のような知見が得られた。(1)アジア諸国でもITの進展によって、まだ部分的ではあるが、知識経済化へのシフトが見られ,着実にサービス産業が発展している。(2)アジア諸国のサービス産業の発展には外資企業の役割が大きい。(3)サービス産業・企業の発展には知識や情報といった「見えざる資産」が重要で、それがそのイノベーションのコア・コンピタンスになりつつある。(4)今後のアジア諸国でのサービス産業・企業の発展にとっては、知識や情報をどのように活用・移転・創造するかという「知識マネジメント」が重要な課題になる。
多国籍企業、とりわけサービス・マルチナショナルズの知識マネジメントについては、近年欧米の学界では盛んに研究されるようになっている。今後それらの研究成果を摂取しつつ、当研究課題についてさらに挑戦していくことが必要である。

  • 研究成果

    (30件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (30件)

  • [文献書誌] 桑名義晴: "グローバル競争優位性の構築と国際戦略提携の役割 -その分析アプローチを中心として"世界経済評論. 47(6). 40-53 (2003)

  • [文献書誌] 大東和武司: "カルフールの国際展開をめぐって"所報(盤谷商工会議所). (495). 12-25 (2003)

  • [文献書誌] 岸本寿生: "多面体としての中国をいかに見るか -日本企業も中国に学ぶ時代がきた"JMAマネジメントレビュー. 9(8). 13-18 (2003)

  • [文献書誌] 藤井健: "異文化マネジメントの視点から見たキャラクター・ビジネスの国際展開"白鴎大学論集. 18(1). 31-47 (2003)

  • [文献書誌] 今井雅和: "関係資本の進化についての考察"高崎経済大学論集. 46(3). 29-51 (2003)

  • [文献書誌] 今井雅和: "ルール尊重社会はいかにして形成されるか?"高崎経済大学論集. 46(4). (2004)

  • [文献書誌] 竹之内秀行 他: "日系小売業のグローバル化 -イオンを事例として"日本貿易学会年報. (41). (2004)

  • [文献書誌] 坂野友昭 他: "ヨーロッパ消費者信用市場の実態と成長阻害要因(3) 情報機関の未発達が最大の原因"月刊消費者信用. 22(1). 46-50 (2004)

  • [文献書誌] 坂野友昭 他: "ヨーロッパ消費者信用市場の実態と成長阻害要因(2) 国民性、規制を反映する主要3国のカード市場"月刊消費者信用. 21(12). 50-57 (2003)

  • [文献書誌] 坂野友昭 他: "ヨーロッパ消費者信用市場の実態と成長阻害要因(1) 主要3国の市場規模とその特質"月刊消費者信用. 21(11). 32-35 (2003)

  • [文献書誌] 坂野友昭: "新・アメリカ消費者金融事情(51) 変貌を遂げた消費者金融サービス業界での勝因は"月刊消費者信用. 21(8). 80-85 (2003)

  • [文献書誌] Takeshi Fujisawa: "Why Have Japanese Manufactures Preferred Joint Ventures to Wholly-owned Subsidiaries in China?"Kwansei Gakuin University Social Sciences Review. 8. 95-108 (2004)

  • [文献書誌] 木下俊彦: "講演要旨 東アジア経済圏創設は可能か"TRIアングル. 269. 2-6 (2003)

  • [文献書誌] 木下俊彦: "ITハード大国・中国の次のステップ-ITソフト化"世界経営協議会会報. 109. 60-65 (2003)

  • [文献書誌] 木下俊彦: "ASEANの対日・対中FTA戦略"JMC Journal. 51(5). 8-13 (2003)

  • [文献書誌] 土井一生 他: "医療機関における活動原価の調査研究(医療機関へのABCシステムの導入研究)"産業経済研究所報. 35. 318-325 (2003)

  • [文献書誌] 横山将義: "貿易構造の変化と経済政策の効果"早稲田商学. 397. 97-140 (2003)

  • [文献書誌] 横山将義: "内外均衡調整と財政・金融政策"世界経済評論. 47(5). 56-65 (2003)

  • [文献書誌] 今井雅和: "制度資本の整備は経済発展の前提か? -ロシアを事例として-"産業経営(高崎経済大学附属産業研究所). 39(2). (2004)

  • [文献書誌] 長谷川礼: "ブランド戦略の新たな役割 -市場と組織の統合の可能性について-"大東文化大学経済研究所リサーチペーパー. J-42. 1-15 (2004)

  • [文献書誌] 山本崇雄: "多国籍企業のユニット間知識フロー -海外子会社の知識獲得と知識移転を中心に-"千葉商大論叢. 41(3). (2004)

  • [文献書誌] 河野英子: "承認図転換部品メーカーの能力獲得プロセス -部品のアーキテクチャ特性が与える影響"組織科学. 36(4). 56-68 (2003)

  • [文献書誌] 米澤聡士: "船舶管理とシンガポールの立地優位性 -日本郵船インタビュー調査を中心に-"世界経済評論. 47(10). 43-54 (2003)

  • [文献書誌] 米澤聡士: "近年における船舶管理の概念"商学研究(久留米大学). 9(2). 179-198 (2003)

  • [文献書誌] 金崎賢希: "小売業におけるIT技術と人的資源の役割"経営学論集(九州産業大学経営学会). 14(1). 105-122 (2003)

  • [文献書誌] 金崎賢希: "小売業の国際化-OLIパラダイムによる説明"経営学論集(九州産業大学経営学会). 14(2). 17-30 (2003)

  • [文献書誌] 白木三秀: "中国の日系多国籍企業、HRM上の悩みは何か -真のグローバル企業になりきれない日本企業が抱える構造上の問題とその解決"人材教育 JMAM human capital. 15(6). 14-19 (2003)

  • [文献書誌] 佐藤幸志: "サービス貿易と貿易理論"山形大学紀要 社会科学. 34(1). 163-189 (2003)

  • [文献書誌] 佐藤幸志: "サービス貿易の実態と貿易理論 -サービス貿易の理論研究の方向性について"世界経済評論. 47(7). 58-69 (2003)

  • [文献書誌] 竹之内秀行 他: "日系小売業のグローバル化とグローバルマネジャーの役割"世界経済評論. 47(10). 36-42 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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