研究分担者 |
三村 昌泰 明治大学, 理学部, 教授 (50068128)
巌佐 庸 九州大学, 理学研究科, 教授 (70176535)
難波 利幸 大阪府立大学, 理学部, 教授 (30146956)
古用 哲夫 島根大学, 総合理工学部, 教授 (40039128)
稲葉 寿 東京大学, 数理科学研究科, 助教授 (80282531)
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研究概要 |
本研究4年間の研究成果の概要は次のとおりである.本研究は国内外における数理生物学における力学系研究を発展させるのに大きく貢献し,国際・国内における共同研究を推進した.具体的には以下のとおりである. (1)国際研究集会を3回開催した.平成13年7月16-19日とハワイ州ヒロで数理生物学国際会議日米シンポジウム2001を研究代表者がオーガナイザーの一人として開催し,数理生物学における力学系に関して討議をした.研究分担者のほとんどもこの会議に参加した.平成14年7月8-19日海外共同研究者であるイタリアのウルビノ大学教授が主催する数理生物学ヨーロッパサマーセミナー「生理学と医学における力学系」に組織委員として参加し,医学分野における力学系研究の現状と問題点を交流した.静大内の研究分担者を組織委員,静大外の研究分担者を科学委員として,静岡大学で国際シンポジウム「Dynamical Systems Theory and Its Applications to Biology and Environmental Sciences」を平成15年3月14日-17日と開催した.シンポジウムでは数理生物学における力学系理論を数学と生物学の両側面から研究交流する目的であった.本シンポジウムは海外からの参加者50人を含め200人を超える参加者があった.特に日本の若手研究者の研究が多くの海外研究者から注目された.また海外共同研究者のE.Beretta教授とW.Ma教授も同シンポジウムに参加し,研究交流を行った.このシンポジウムにあわせて南京師範大学の崔教授は昨年10月から静岡大学に外国人研究者と滞在し,静大内の研究分担者と共同研究を行った. 2)国内研究を7回開催した.平成13年8月6日-9日と高野山大学で研究集会「関数微分方程式高野山セミナー2001」を開催した.毎年岡山大学環境理工学部で研究集会を開催した.平成14年5月29-30日に数理生物学における力学系をテーマに共同研究集会「数理生物学における力学系の総合的研究」を開催した.平成16年には数理解析研究所で研究集会「生物数学の理論と応用」を開催し,100名以上の参加を得た.本研究集会は平成17年に第2回会議が開催される. (3)数理生物学における最新の著書や古典を徹底的に理解するため,合宿形式でセミナーを4回開催し,特に学生・若手研究者の参加を得た. (4)以上を通して,国際・国内における共同研究を推進した.2006年には重慶,2007年に浜松とサンノゼで国際研究集会を計画している.
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