研究課題/領域番号 |
13304018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小山 勝二 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10092206)
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研究分担者 |
鶴 剛 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10243007)
窪 秀利 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40300868)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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キーワード | X線 / 銀河中心 / 超新星 / 宇宙線 / CCD / ジェット / 反射星雲 / ブラックホール |
研究概要 |
この研究課題は銀河中心の高エネルギー現象を解明するために特性X線(特に鉄)と非熱的X線を用いた世界でも初めてのものである。研究の背景には、銀河中心近傍領域1°x2°ほどに広がったプラズマとSgrA*を中心として2′x3′の超高温プラズマの発見がある。 それらのプラズマ圧力(温度x密度)は銀河空間のそれを2桁も上回り、定常的な構造でなく、1万年にもわたる連鎖的超新星爆発か銀河中心核の爆発であることが示唆されていた。 我々は以上の知見に加え、本研究課題で新たに以下の成果を得た。 (1)中心部での新たに多くの超新星残骸候補を発見した。これは銀河中心で過去約1万年ほどにわたる連鎖的超新星爆発を示すものである。 (2)新たに非熱的なフィラメント構造を多数発見した。これは系内最高エネルギー宇宙線の起源として最も有力な候補であり、系外宇宙線加速の研究に繋がった。 (3)銀河中心から一直線につながるジェット様の非熱的ノットを発見した。この構造解析からこれらノットは1000年程度の過去に間歇的に放射されたことを示した。 (4)銀河中心付近から、多数の新X線天体、X線反射星雲候補を発見し、その特性をしらべ銀河中心は近過去(1000年程度の過去)がきわめて活動的であったことを明らかにした。これは(3)の成果とも一致する。 (5)硬X線用CCDの開発を進め、X線イベント抽出方法を開発し、実質的な高いエネルギー感度を向上させた。 (6)透過型CCDとN型CCDの技術開発を行った。また、それを冷却するための熱構造モデルの試作を行った。
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