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2003 年度 実績報告書

レコード・テープ文化財の非接触・非破壊読み取りによる保存

研究課題

研究課題/領域番号 13305027
研究機関早稲田大学

研究代表者

山崎 芳男  早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (10257199)

研究分担者 及川 靖広  早稲田大学, 国際情報通信研究センター, 講師 (70333135)
小林 哲則  早稲田大学, 理工学部, 教授 (30162001)
白井 克彦  早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063702)
大内 康裕  千葉工業大学, 情報工学科, 講師 (80343466)
キーワード蝋管 / 非接触・非破壊 / レーザー / 全面読み出し / クラスター分析 / 一般化調和解析
研究概要

傷みの激しい貴重な文化遺産であるレコードやテープに記録された映像や音を再生し,CD,DVD等のディジタルメディアに記録保存するいわゆるディジタルアーカイブ作業が盛んに行われている。これらは多くの場合いずれもアナログのレコードプレーヤやテープレコーダを便って再生した信号をディジタル収録したうえ,信号処理技術により雑音や歪の軽減処理を施しディジタルメディアに記録しているのが現状である。
本研究は先人達が限られた技術環境で実現した蝋管,SPレコードやテープレコーダなどの記録システムにより記緑された情報を現在の技術を駆使して傷つけることなく,非技触・非破壊で内容を細大漏らさず読み取り保存・再生する技術を確立するとともに博物館,図書館,学校等で手軽に使用する事のできる精密な複製や専用の再生装置を構築しようというものである。
基礎研究により古い蝋管やレコードには驚くほど質の高い音声や映像が記録されていることが確認された。レーザーを用いて全表面の三次元読み出しを行い,さらにクラスター分析を用いることにより音溝を確定した。実際の針では溝の底部分の読み取りは不可能であるが,本手法では音溝の谷部分を含めて溝壁面全体を加重読み取りすることにより高音質な再生音を得ることが可能である。また破損した蝋管型レコードの各破片に対して全面読み出しを行い,その形状情報より各破片の接する点,全体形状を予測し,破損したレコードからの音情報の再生を試みた。また表面形状の再現に成功した。
本研究の最終年度に当たる本年度は蝋管やレコードの非接触読み取りシステムを完成し、ユネスコや千葉工業大学と共に本研究で得られた成果を生かした内外の貴重な文化遺産の記録保存活動を始めている。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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