地表地震断層に対する社会基盤施設の防災性向上に関する研究

2002 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 13305032
• 研究機関: 早稲田大学
• 研究代表者: 濱田 政則 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30164916)
• 研究分担者: 赤木 寛一 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30150965) ; 清宮 理 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50298139) ; 依田 照彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (70112993) ; 堀 宗朗 東京大学, 地震研究所, 教授 (00219205) ; アイダン オメール 東海大学, 海洋学部, 教授 (70194636)
• キーワード: 断層 / 社会基盤 / ライフライン / 防災 / 地震

研究概要

・砂堆積層中の断層破壊伝播の特性を模型実験および数値解析により研究した。模型砂土槽(長さ2.0m,幅1.0m,地盤層厚20〜70cm)の実験により,断層の種類(正断層,逆断層),断層の角度などが地表面変状の出現位置に与える影響を検討した.
・地表地震断層と構造物破壊の因果関係を明らかにするため,鋼製ラーメン橋脚の地震時時刻歴応答解析を実施した.その結果,鋼製ラーメン橋脚の耐震性能は,隅角部を含めた構造系全体の変形性能と深く結びついていることが明らかにされた.
・国内外で過去に起こった地震で被害を受けた構造物の被害事例を収集し分析を行っている.構造物として,交通施設(道路,鉄道,橋,橋脚),ライフライン(水道,下水道),ダム,タンク,鉄塔,トンネル,地下鉄に着目して被害例の収集と分析を行っている.
・Shizuoka-Itoigawa構造線にそって,静岡県における断層・破砕体より採集した供試体についてせん断・浸透・熱特性に関して実験的研究を実施した.また、静岡県における断層の露頭調査し,その地震発生メカニズムを推定した.

研究成果

• [文献書誌] M.Hamada: "Measures and Designs of Lifelines against Fault-Induced Ground Surface Ruptures"JSCE/EqTAP Workshop on Seismic Fault-Induced Failures. (印刷中). (2003)
• [文献書誌] Jea Woo LEE, Ryoichi IWANAGA, Go TABUCHI, Masanori HAMADA: "An Experimental Study on Fault Rupture Propagation in Sandy Soil Deposit"Proceedings of 8^<th> U. S-Japan Workshop on Earthquake Resistant Design of Lifeline Facilities and Countermeasures against Liquefaction. (印刷中). (2003)
• [文献書誌] Jea Woo LEE, Ryoichi IWANAGA, Go TABUCHI, Masanori HAMADA: "An Experimental Study on Fault Rupture Propagation in Sandy Soil Deposit"第4回構造物破壊過程解明に基づく地震防災性向上に関するシンポジウム論文集. 265 (2003)
• [文献書誌] Aydan, Ouml:., T.Ito, Akagi, H.Watanabe, H.Tano: "An Experimenal Study on the electrical potential of geomaterials during facturing and sliding"3^<rd> Korea-Japan Joint Symposium on Rock Engineering. 211-218 (2002)
• [文献書誌] 小玉乃里子, 小野沢直, 依田照彦: "鋼製ラーメン橋脚の時刻応答解析の実例"第6回地震時保有耐力法に基く橋梁等構造の耐震設計に関するシンポジウム講演論文集 土木学会. 307-310 (2003)
• [文献書誌] Osamu KIYOMIYA etc: "Seismic Effect for Submarine pipelines by Active Fault Movement"Proceedings of 8^<th> U. S-Japan Workshop on Earthquake Resistant Design of Lifeline Facilities and Countermeasures against Liguefaction. (印刷中). (2003)