研究概要 |
(1)Titan祉製フラッシュX線装置を新たに導入し,ソフトX線を用いて二次デブリ雲を撮影を試みた.トリガーパルスの発生タイミングに問題があるものの,複数の破片を3方向から撮影することに成功した.この撮影データをもとに3次元データを再構築するためのソフトを開発中である.また,この二次デブリ雲の発生メカニズムを考察するために,Smoothed Particle Hydrodynamics(SPH)法に基づく3次元衝突解析コードを開発するとともに,Century Dynamics社製のAutoDyn-2D&3Dの導入を図った.これらの解析結果と二次デブリ雲の質量分布/飛散角度分布/速度分布などを比較検討する予定である. (2)新たに小型旋盤を導入し,サボの製作ならびにサボ分離機構の開発を行った.サボ分離区間が1m弱と短いにも拘わらず,今回開発した分離機構ではサボとプロジェクタイルとを十分に分離できることを確認した.また,このサボにネジ形状のプロジェクタイルを装着し,非球形状プロジェクタイルヘの適合性の確認実験を行った. (3)有形の自己シールド材を1枚目バンパーの後方に複数配置するような自己シールド構造を開発し,直径10mmの超高速飛翔体との衝突に対しても,十分に自己シールド機能を有することを実験的に確認した.今後は,バンパーシールドと自己シールドとの適合性を検討しながら,総合的に耐衝撃性能に優れたバンパーシールドを開発していく予定である. (4)二段式軽ガス銃において軽ガスをヘリウムから水素に変更する実験を行い,飛翔体速度が約1.2倍に増加することを確認した.
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