研究概要 |
本研究では既に,設計対象モデルを実体モデルと属性モデルの集合体として表現し,設計者が任意に実体と属性とを組合せ,設計対象のモデル化が自由に行える支援システムを構築している.平成15年度は,このシステムをベースに,下記に示す具体的対象を設定し,トップダウン設計支援システムの構築を行いながら,その適用の可能性および,克服すべき課題を明確にすることを中心に研究を進めた. 1)人工衛星:人工衛星の構想設計,システム設計をカバーする設計領域を対象に,構築したシステムの適用を検討し,システムのレビューを行う.また,人工衛星開発は大規模プロジェクトであるので,人工物(製品)の管理だけでなく,プロジェクト自体の情報のマネジメントも併せて検討した. 2)生産資源:昨今の厳しい経済状況においては,真に力がある生産資源の設計・計画は重要な課題である.生産資源である工場を対象に,その規模,仕様などの検討から始まり,具体的な生産ラインの設計までをカバーすることができる支援システムに関して検討した. 3)船舶:平成14年度においても一部検討したが,平成15年度はレビューを行いながら船舶の仕様検討,区画配置,構造配置などの設計に対して有効に活用できる支援システムを検討した.
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