研究課題/領域番号 |
13306007
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森 敏 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90011915)
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研究分担者 |
中西 啓仁 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80282698)
西澤 直子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70156066)
北原 武 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40087573)
長谷川 和久 石川県農業短期大学, 農場, 教授 (10070848)
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キーワード | 鉄欠乏 / シスエレメント(IRE) / トランス因子(IRBP) / ムギネ酸 / コウボ / one-hybrid法 |
研究概要 |
これまでに、イネ科植物の鉄吸収機構であるStrategy-IIに関わる遺伝子をクローニングしてきた。とりわけムギネ酸合成経路を解明しそれに関わる全ての遺伝子をクローニングした。これらの遺伝子は全て鉄欠乏によって転写誘導がかかることがわかっている。従ってそのゲノムの上流に、鉄欠乏応答性シスエレメントを有しているはずである。そこでIds2遺伝子の上流をGUS遺伝子と融合したコンストラクトを作成し、それをタバコに導入し、軽質転換再生体を鉄欠乏状態においたときにGUSが誘導発現されるかどうかを解析することにより、鉄欠乏応答性シスエレメントの同定を行っている。現在までのところ数十残基にまで候補のシス配列をしぼりこんだ。さらにこの配列に変異を入れてGUSとの融合コンストラクトを作成してタバコに導入し、軽質転換タバコを作成することにより詳細な解析を行っている。これとは別に、上記のシスエレメントや、これまで得られた鉄欠乏誘導性遺伝子群のゲノムの上流で、共通に存在するシス配列の数種を用いて、酵母のワンハイブリッド法でトランス因子をクローニングしている。その結果1つの有望な転写因子の遺伝子のクローニングに成功した。これをnakn1と名付けた。しかしこのタンパク質と上記のシス因子とをゲルリターデイション法によって相互作用を検討したところ、うまく相互作用の条件が見いだされていない。したがってさらにツーハイブリッド法を用いてほかにヘテロな転写補助因子が存在するのかどうかどうかを検討している。
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