研究課題/領域番号 |
13306017
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
豊田 隆 東京農工大学, 農学研究科, 教授 (00142836)
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研究分担者 |
矢口 芳生 東京農工大学, 農学研究科, 助教授 (70302908)
松村 昭二 東京農工大学, 農学部, 助教授 (20107171)
淵野 雄二郎 東京農工大学, 農学部, 助教授 (60015104)
竹内 郁雄 東京農工大学, 農学研究科, 助教授 (90313288)
久保 成隆 東京農工大学, 農学部, 助教授 (40134506)
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キーワード | 資源循環型 / 水質改善管理政策 / 地球温暖化政策 / 生態系農業の確立 / 日系アグリビジネス / 開発と環境との調和 / 農業の多面的機能 / 国際比較の視座 |
研究概要 |
東アジアにおける「資源循環型の地域開発政策モデル」を実証するため、(1)経済成長と工業化の進展が、環境資源へ与えるインパクトの大きい先進地域と、(2)経済開発から立ち遅れている低所得地域とを、主な対象とした比較研究をおこない、以下の成果をあげた。 (1)韓国における八堂湖の水質汚染を、湖水・河川における汚染物質の環境動態モデル、社会経済活動による汚染排水モデルとを総合化し、市民社会の効用最大のための総合的な水質改善管理政策のあり方を解明した。国際産業連関表GTATモデルを適用し、二酸化炭素排出機構を産業分野別に分析し,韓国および世界各国が炭素税を協調的に導入する地球温暖化政策を提起した。(2)中国沿岸部、江蘇省南部・浙江省北部における資源循環型の農業開発政策を検証し、(1)生物多様性、(2)物質循環性、(3)共生の技術、(4)地域資源管理システム、の4要素からなる生態系農業の確立を実証した。(3)経済開発から立ち遅れている中国黒竜江省、新疆ウイグル自治区における日系アグリビジネス投資、国営農場と小農による「開発と環境との調和政策」を解明した。タイ北部・東北部における資源循環型農業の存立条件を解明した。(4)あわせて「中南米のフードシステム」「北米自由貿易協定と中南米諸国」(日本フードシステム学会編『世界のアグリビジネス』)を研究し、さらに日中共同調査によって環境保全型農業と地域づくりの先進地域(山形県高畠町、青森県相馬村)を解明し、農業の多面的機能をめぐるグローバルな国際比較の視座を確立した。
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