研究課題/領域番号 |
13306017
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
豊田 隆 東京農工大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00142836)
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研究分担者 |
矢口 芳生 東京農工大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (70302908)
松村 昭二 東京農工大学, 農学部, 助教授 (20107171)
淵野 雄二郎 東京農工大学, 農学部, 助教授 (60015104)
竹内 郁雄 東京農工大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (90313288)
久保 成隆 東京農工大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (40134506)
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キーワード | 国際地域開発 / グローバル化 / 多国籍アグリビジネス / 市民社会の役割 / 持続可能な内発的発展 / 三つのE(エコ・エコ・エシ) / 欧州環境税と農業 / 国際農業政策論 |
研究概要 |
日本国際地域開発学会シンポジウム招待講演、特別報告「国際地域開発におけるグローバル化と市民社会」は、世紀転換期のグローバル化の中で、多国籍アグリビジネスを推進力とする国際地域開発の現状を、南米とアジァ各国を比較し、その行動様式を、理論仮説・行動類型・地域類型として体系的に解明した。あわせて農業再生の担い手である市民諸活力に注目し、ローカル化と資源循環型開発、「持続可能な内発的発展」へのパラダイム転換は、市場の役割、政府の役割、市民社会の役割、その3者の総合により達成される。資源循環型開発は、環境の自己再生産能力の範囲内に調整し、三つのE、エコロジー・エコノミー・エシックスを満たす、自立的、定常的な地域開発政策が不可欠である。(1)エコロジー(生態系)を重視し、エネルギー代謝・物質循環性と生物多様性を基礎に、共生技術を活用したバイオマス開発、(2)エコノミー(経済的)に自立し、経営的に安定し、農村組織に補完される経済的開発、(3)エシックス(倫理的)に社会に支持され、市民の諸活力が支援する社会的開発である。そのフロンティアとして、(1)パラグアイの小農型開発と「むらづくり」協力、(2)タイの協同組合・マングローブ林保全活動、(3)中国江蘇省の廃棄物の多層循環と環境NGO、(4)アジアとの共生・市民支援型国際提携、等に注目した。21世紀COEプログラム「新エネルギー・物質代謝と生存科学の構築」、国際公共政策叢書の「農業政策論』「農業再生のプログラム」、「欧州連合(EU)とオランダにおける環境税導入の影響」(食料・農業政策研究センター)、外務省中南米食料資源フォーラム等の政策論的研究を進めた。
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