研究課題/領域番号 |
13307017
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
杉本 壽 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90127241)
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研究分担者 |
嶋津 岳士 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50196474)
田中 裕 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90252676)
鍬方 安行 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50273678)
小倉 裕司 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70301265)
塩崎 忠彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60278687)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | 情報技術 / 救急医療支援 / 動画像電送装置 / Medical consultation / Telecommunication apparatus |
研究概要 |
本研究の目的は、1)情報技術を用いて広域の救急医療を支援するシステムを構築し、支援情報を集積し救急医療の質を高めるためのマニュアルを作成することである。 初年度は地域救急医療支援システムの構築-よろず相談システム-を立ち上げ、4カ所の救急告示病院で運用準備を行った。さらに受信日時、担当者、相手病院・担当医、症例の基本データ、傷病名、相談内容、指示内容、その他を集積し解析する基本ソフトを立ち上げた。次年度からは実際に運用を行った。今までに71件の相談があった。救命センターへ転送の指示を要した症例は約3割で内訳は、急性呼吸不全、低カリウム血症、大腸穿孔、卵巣嚢腫の茎捻転、後腹膜出血、敗血症性ショックなどであった。他の症例は救命センターへの転送が不要で、画像診断に関する相談と治療方針に関する相談が大半を占めた。これらの症例に対しては、経過観察を行ら指示や侵襲的治療に踏み切るべき症状・徴候などの助言、診断のために追加する検査について助言を行った。担当医は病状を聞き、予測される危険性も含めて必要な検査や処置を助言した。また当該医師や施設の能力を判断して当センターや近隣の救命救急センターへの転送を指示した。本システムへの依頼時間は30%が日中の時間帯であったが、70%は午後5時以降であった。これは夜間に上級の相談医が各施設内におらず、手薄な状況下で若手の医師が専門的な分野の情報援助を必要としていることを意味する。地域基幹救急告示病院の夜間医療システムの問題点も明らかになった。以上の研究により、本システムを活用することにより地域救急告示病院における、重大な事態を未然に防ぐことができた上に、研修医を含めた当該医師の教育にもなった。
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