研究課題/領域番号 |
13307021
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 英忠 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20004731)
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研究分担者 |
海老原 覚 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90323013)
矢内 勝 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (00210287)
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キーワード | カプサイシン / ACE阻害剤 / アマンダジン / シロスタゾール / 葉酸 / VB12 / BCG / インフルエンザワクチン |
研究概要 |
老人性肺炎の死亡率は、100年前と不変であり抗生剤に頼らない新しい予防を開発する必要がある。老人性肺炎は、大脳基底核の脳血管障害によって嚥下反射と咳反射が低下して口腔内雑菌を不顕性誤嚥して発症する。この老人性肺炎発症機序の経路を補充する以下の方法により老人性肺炎予防がかなり可能となった。カプサイシン投与により、嚥下反射と咳両反射を正常化させ不顕性誤嚥を生じさせないことが判明した。ACE阻害剤であるイミダプリルにより両反射を正常に保ち老人性肺炎の発症を予防できた。アマンタジン投与により両反射を正常化し、老人性肺炎を減少せしめた。シロスタゾール投与により脳血管障害を減少させ、結果として老人性肺炎の予防に結びついた。葉酸またはVB_<12>投与により老人性肺炎を減少させた。 介護面からは口腔ケアにより老人性肺炎を減少させ、食後二時間の座位により胃食道逆流減少を防いで老人性肺炎を減少させた。普段より、細胞性免疫を高める工夫例えばBCG接種が肺炎予防に役立つ。インフルエンザワクチンは、要介護老人の肺炎予防に役立つ。強力な睡眠剤はドーパミンを抑制し、肺炎発症につながるため用いない方がよい。
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