研究分担者 |
我孫子 宣光 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70050086)
栗原 英見 広島大学, 大学院, 教授 (40161765)
西原 達次 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80192251)
吉江 弘正 新潟大学, 大学院, 教授 (20143787)
米田 栄吉 東北大学, 大学院, 助教授 (80108547)
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研究概要 |
平成13-15年度の3年間において研究を行い,以下に示す主たる研究成果を得た。 1.小学校から高等学校にかけての学齢期における歯周病罹患状況の疫学的調査結果から,この時期における歯周病罹患者(歯周炎のハイリスク者)の一次スクリーニングとスクリーニングされた学生に対する歯周病の予防・治療の介入が必要であることが明らかになった。 2.学齢期における歯周炎の発症に関連する細菌種の候補(P.gingivalis, B.forsythus, C.rectus, A.actinomycetemcomitans, P.intermedia)が見出された。 3.これらの細菌種をターゲットとした細菌検査(歯肉縁下プラーク,唾液),血中抗体価の測定は歯周病罹患者(歯周炎のハイリスク者)のスクリーニングのための有効な手段になることが明らかになった。 4.早期発症型歯周炎の発症前診断としての遺伝子診断(FcγRIIIbNAII遺伝子多型,IL-1RN遺伝子多型,VDR遺伝子多型とFcγRIIIb遺伝子多型のコンビネーション,FcγRIIb232I/TとIL-1raのtandem repeat(VNTR)の多型)の有用性が示された。 5.基礎的研究の推進により,歯周炎の発症・重症化に関与する因子をターゲットとした新規歯周病診断薬や歯周病ワクチン開発の可能性が示された。 6.小学校,中学校,高等学校の生徒においてCPITNコードを用いて歯周病健診を行い,この年齢層における歯周病罹患状況のデータベースを作成した。
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