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2003 年度 実績報告書

倫理的判断を基盤とした看護ケアを支援する看護倫理の教育モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13307070
研究機関高知女子大学

研究代表者

野島 佐由美  高知女子大学, 看護学部, 教授 (00172792)

研究分担者 高田 早苗  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (50226784)
高野 順子  愛知医科大学, 看護学部, 教授 (00226804)
鈴木 志津枝  高知女子大学, 看護学部, 教授 (00149709)
川上 理子  高知女子大学, 看護学部, 講師 (60305810)
中野 綾美  高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
キーワード感染管理 / 倫理原則 / 感染症患者への倫理的配慮
研究概要

研究目的:研究全体の目的は、倫理的判断を基盤とした看護ケアを支援する看護倫理の教育モデルの開発することである。今年度の研究の目的は、感染管理の倫理に関する実態から現状の課題を明らかにし、その課題に基づきケア対象者の安全と尊厳を保証する感染管理ガイドラインを作成し、その活用可能性と有効性を評価することである。
調査方法:100床以上の16病院の看護職者を対象に、感染管理における看護倫理に関するアンケート調査を実施した。調査への参加は自由であることや無記名で返送していただくことなど、対象者に対する倫理的配慮に留意してアンケート調査を行った。アンケートは580通発送し,499通(回収率86.0%)の返送があった。アンケート内容には、文献レビューに基づき、「感染管理についての基本的な捉え方」「感染管理にための手技・防護、手技・防護の省略理由」「感染管理におけるプライバシー・尊厳の配慮」「感染管理における責任」「感染管理における倫理的原則の適用の意識」「隔離における患者への配慮:プライバシー・尊厳・自律」「隔離の判断基準、隔離時の看護計画・実施・評価」「感染管理に必要な条件」を含めた。
調査結果:対象者の年齢は20代〜60代の看護職者で、勤務する看護部署は17領域あり、経験年数は3年〜35年(平均13.8年)であった。看護倫理に関する研修会に参加した経験のある者は、全対象者数の47%であった。感染に関する質問「どのような状況においても感染を起こしてはならない」に『はい』と回答した者は88%あったが、「感染しても仕方のない状況もある」という質問に、『はい』と回答した者も46%あった。原則的には、感染を起こしてはならないという考えがあるが、現実的には感染が起こるのはどうしようもないと、原理原則と実際のギャップを感じている実態が明らかになった。
現時点は分析途中であり、さらに分析を深めていく予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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