| 研究課題/領域番号 |
13308004
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| 研究機関 | 南山大学 |
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研究代表者 |
藤本 潔 南山大学, 総合政策学部, 助教授 (50329752)
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| 研究分担者 |
川瀬 久美子 愛媛大学, 教育学部, 講師 (40325353)
石塚 成宏 森林総合研究所, 北海道支所, 主任研究官
大平 明夫 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (00262824)
志知 幸治 森林総合研究所, 東北支所, 研究員
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| キーワード | 沖積平野 / GIS / 土砂貯留量 / 炭素蓄積 / 炭素安定同位体比 / 花粉分析 / 海水準変動 |
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| 研究概要 |
今年度は主に宮崎平野を対象として沖積層の炭素貯留機能および土砂貯留機能に関する調査・分析を行った。まず、機械ボーリングで下部砂層に達する深度60mまでの不攪乱コアの採取を1地点で試み、連続的な試料採取に成功した。採取した不攪乱コアは、縦方向に2分割し、容積重測定試料と各種分析試料をそれぞれ10cm刻みで採取した。また、ピートサンプラーを用い、泥炭地と堤間湿地のそれぞれ1地点から容積重および炭素含有率測定用試料を採取した。これらの試料に対し、海成無機炭素の混合割合を推定するため、1N HClで無機炭素を除去した試料と無処理試料のそれぞれについて炭素含有率および炭素安定同位体分析を行った。また、堆積物の堆積年代を推定するため、不攪乱コアから得られた7試料について^<14>C年代測定を行うと共に、深度53m付近から得られたテフラに対して同定分析を行った。さらに、この間の周辺域の植生変化と沖積低地上の植生状態を推定するため、採取したボーリング試料に対して花粉分析を行うと共に、炭素安定同位体分析も行い、貯留炭素の起源、特に陸成有機物と海成有機物の混合割合の推定も試みた。宮崎平野は過去2年間に調査を行った十勝川下流平野や矢作川下流平野に比べ、複雑な堆積構造をもっており、ArcView 3D Analystを用いた各層境界の3次元表示および各層の体積計算を行うには至らなかった。また、完新世中期以降の海水準変動と平野の発達過程および炭素蓄積過程を明らかにするため、北海道風蓮川低地で調査を行った。その結果、低地の内陸側では層厚3〜5m、海側でも1〜2mの泥炭層が発達していることが明らかになった。また、4000cal BP頃を高頂期とする海面上昇に伴い一時的な海進が起こったこと、その後2000cal BP頃の低海面期に至る過程で海退が進み、平野の大半の泥炭地はそれ以降に拡大したことが明らかになった。
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