研究課題/領域番号 |
13308033
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
齋藤 烈 京都大学, 工学研究科, 教授 (20026082)
|
研究分担者 |
岡本 晃充 京都大学, 工学研究科, 助教授 (60314233)
藤本 健造 北陸先端科学技術大学, 大学院・材料科学科, 助教授 (90293894)
|
キーワード | 5ビニルウラシル / 5-ヨードデオキシウリジン / ピリミジン類縁体 / 可逆的な核酸連結 |
研究概要 |
5-ヨードデオキシウリジンより各種ビニルウラシル類縁体を良好な収率で合成することに成功した。それらをアミダイト化しDNA合成機を用いて5端末に修飾塩基を含む機能性オリゴ核酸を合成し、3端末にピリミジンを有するオリゴ核酸との光連結反応を行った。鋳型核酸存在下、光照射した後に、電気泳動を行い、連結された核酸を定量した結果、5位にカルボキシビニル基を含むピリミジンを用いると光連結に関する反応性が10倍向上することを見いだした。さらに、これら機能性核酸の合成の簡便化を行うべく、5位にホルミル基を有する核酸の合成を行った。DNA合成機後の固相担体からの切り出し及び脱保護条件において効率よくホルミル基を含むオリゴ核酸を合成し、その後、Wittig反応により効率よく目的とするビニル基の隣にカルボニル基をもつ光連結性核酸の合成に成功した。ビニル基の隣にカルボニル基を有するものだけでなくシアノ基を有するものも本手法により簡便に合成可能である。よって、本反応により共通の合成中間体から目的とする様々な光連結性核酸が容易に合成可能になった。この新しいポスト修飾法により酵素には調整できないようなユニークな構造を有する核酸(枝分かれ核酸・架橋型核酸・環状核酸)を合成することが可能となった。5-ビニルリジンのα-体を端末につけたDNAを用いて初めて3-端末側で連結できることを発見し、その応用を企った。
|