• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

中次大脳視覚皮質における情報表現の機構

研究課題

研究課題/領域番号 13308048
研究機関大阪大学

研究代表者

大澤 五住  大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (20324824)

研究分担者 田中 宏喜  大阪大学, 生命機能研究科, 助手 (40335386)
キーワード受容野 / 視覚 / 細胞外記録 / エネルギーモデル / 逆相関法 / 両眼視
研究概要

ネコの二次視覚野(18野)及び比較のために一次視覚野(17野)において、テクスチャー刺激を用い視覚刺激を行いながら細胞外記録により神経細胞の反応を記録した。逆相関法により、テクスチャー刺激と明るさの変化による刺激に対する一般化した受容野を測定し、モデルによる予測と比較した。また、両眼視、ステレオ視におけるテクスチャーの役割を探るために、記録したデータを逆相関法により分析し、奥行き方向を含む3次元空間での受容野を求めた。
高い空間周波数のキャリアのコントラストに強弱をつけた振幅変調正弦波をテクスチャー刺激として用い、両眼刺激による相互作用を調べたところ、二次視覚野の細胞にはコントラストの変化による2次の刺激に対して反応を示す細胞が多く見られた。このような反応は従来の線形受容野モデルでは予測できず、非線形な要素を通過した後に空間的な加算を行うようなモデルが必要であることがわかった。このようなモデルにより、従来の受容野の外からの修飾効果とよばれてきた周辺効果は高次の一般化された受容野としてとらえることができることを示した。
また、逆相関法を空間周波数・方位の領域で応用した、サブスペースマッピングによる周波数領域受容野の精密測定を短時間で行い、これを従来の運動する正弦波グレーティング刺激による測定法と比較した。ほとんどの神経細胞について、最適空間周波数と方位を求めるためにはサブスペースマッピングは従来の方法を代替できる効率の良い方法であることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Walker GA, Ohzawa I, Freeman RD: "Disinhibition outside receptive fields in the visual cortex"Journal of Neuroscience. 22(13). 5659-5668 (2002)

  • [文献書誌] Ohzawa I.: "Representation of visual information in simple cells in the primary visual cortex"Keio Journal of Medicine. 51(8). 36 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi