研究課題/領域番号 |
13309001
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
早坂 洋史 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40142195)
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研究分担者 |
橋本 好弘 札幌市消防局, 消防科学研究所, 主任研究員
関岡 昇三 (株)関西テック, 技術研究員
河崎 善一郎 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (60126852)
橋場 幸宗 札幌市立高等専門学校, 教授 (00237926)
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キーワード | 森林火災 / 雷 / 着火機構 / 北方林 / 地球温暖化 / くん焼 / 泥炭 / 環境破壊 |
研究概要 |
平成14年6月に、研究分担者の関岡、橋本の協力を得て、昨年と同様にアラスカにおける雷の種々の特性調査、落雷密度や森林火災頻発地帯の調査、森林火災の最初の着火物と考えられる燃料試料(木・コケ・泥炭など)の調査を行った。滞在期間中、アラスカ大学やアラスカ森林火災局の研究者などとの討論や情報交換を行った。9月には、電力中央研究所の協力を得て、世界最大規模の放電装置(インパルス電圧発生装置、最大充電電圧12MV)を使っての着火実験を行った。屋外実験場に生木を使い、根本部分に、枯葉や枯れ枝などを敷き詰めて、より自然に近い条件での実験を行った。この結果、着火現象が確認できた。これらの調査・実験による研究とは別に、5月頃からは、シベリヤ・ヤクーツク周辺での衛星写真と気象データを入手し、火災と気象の関連性を明確にした。 研究成果については、5月の伝熱シンポジウムや火災学会、6月米国での国際火災学会、9月インドネシアでの国際学会、12月米国でのアメリカ地球物理学会、平成15年3月つくばでの大気科学に関する国際会議などで発表した。 主な、成果は、1.アラスカでの森林火災発生傾向、火災と雷の発生傾向、雷発生分布図、火災発生分布図などを作成した。2.シベリア、特にヤクーツク周辺で発生する、春先の火災の原因や気圧の峰に伴い発生する火災現象などを明らかにした。3.インドネシアの泥炭火災は、乾期ばかりでなく雨期に発生する異常な日照り現象により、大現模な火災が発生することなどが明確になってきている。これら三地域での火災は、いずれも地球温暖化により火災が活発化している傾向が見られ、無用な火災による環境破壊を防ぐには、火災の早期発見、早期消火が重要である。
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