研究課題/領域番号 |
13309005
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉田 伸之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40092374)
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研究分担者 |
伊藤 毅 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20168355)
鈴木 博之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00011221)
近藤 和彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011387)
塚田 孝 大阪市立大学, 文学部, 教授 (60126125)
杉森 哲也 放送大学, 教養学部, 助教授 (20226468)
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キーワード | 伝統都市 / 社会=空間構造 / 分節構造 / 身分的周線 / 市場社会 / 民衆世界 / 水辺の都市 / 近代移行期 |
研究概要 |
本研究は、現代都市の歴史的基層にある伝統都市の形質を、特に社会=空間構造の分節的な特質に着目して、その類型的な把握を試みようとするものである。最終年度である2004年度は、主軸テーマ「伝統都市基盤構造の拘束性と最適都市」、及び副軸テーマ「民衆世界」の二つ命研究課題を設定した。研究実績の概要は以下のようである。 1.2004年7月21〜24日に、イタリア・コルトナ市サンタゴスティーノ会議場で「水辺の都市」をテーマとするシンポジウムを開催し、「社会と文化」、「金融と交通」、「建築と都市」の3つを柱として、25本(日本側から14本)の報告を得た。 2.2004年11月20〜21日に、東京大学大学院工学研究科において「東アジア古代都市論」と題する公開シンポジウムを開催した。佐藤信による問題提起の後、早乙女雅博、妹尾達彦、西山良平、禹成勲、馬揚基の5氏による報告と3氏のコメントがあり活発に議論した。この内容は『年報・都市史研究』13号(山川出版社、2005年10月刊行予定)に掲載する。 3.2005年2月20日に東京大学大学院工学研究科において「近代移行期の伝統都市」をテーマとする小シンポジウムを開催した。ここでは吉田伸之による問題提起の後、鈴木淳、松本裕、浅野秀剛各氏の報告を得て、併せて4年間の共同研究の総括を行った。この他、年度内に公開研究会(都市史研究会主催の形式)を2回開催した。 4.2003年11月に開催したシンポジウムを中心に、前年度の研究成果を『年報・都市史研究』12号「特集・伝統都市の分節構造」(山川出版社、2004年10月)に掲載した。 5.各研究分担者において、ひきつづき史料の調査・収集・研究に務めた。特に江戸・大坂の仲間・組合研究、維新期東京市中関係史料の調査・研究、芝地区の史料所在調査、江戸や駿府・飯田などを中心とする都市史料の調査と収集などで、成果を上げた。
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