研究課題/領域番号 |
13309011
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
下條 真司 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (00187478)
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研究分担者 |
春本 要 大阪大学, サイバーメディアセンター, 講師 (50263215)
馬場 健一 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助教授 (60252722)
西尾 章治郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50135539)
岸田 知子 高野山大学, 文学部, 教授 (20093403)
湯浅 邦弘 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30182661)
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キーワード | 懐徳堂 / 中井家 / 懐徳堂資料のデータベース化 / デジタルコンテンツ / コンテンツ格納モデル / データベースキーマ設計 / プロトタイブシステムの構築 |
研究概要 |
本年度は、関係資料の調査・分析を進めつつ、主として、3つの成果を上げることが出来た。第1は懐徳堂関係資料の実見調査、特にこれまで未調査であった新田文庫の総合的調査の進展である。これにより、懐徳堂の歴代学主を努めた中井家関係資料が新たに発見され、懐徳堂研究に新展開がもたらされることとなった。第2は、これらを含む懐徳堂資料のデータベース化である。本年度は約100点の書誌情報調査、解題執筆、写真撮影を行い、そのデータベース化を進めた。第3は「懐徳堂文庫図書目録」の電子化である。懐徳堂研究の基盤ともいえるこの目録は昭和51年刊行後、絶版となっていたが、この全ぺージを目録としてWeb上に提供した。また、同時にこの電子目録自体を研究対象として、現在、このWeb上で修訂作業を進めている。 また、データベース化を進めている懐徳堂資料をデジタルコンテンツとしてWeb上で公開するにあたり、利用者のネットワーク環境や閲覧端末などに応じたコンテンツの品質制御や、利用者の閲覧目的に応じたコンテンツ提示を可能にするためのデータベーススキーマ設計を行った。具体的には、静的なWebぺージをあらかじめ用意して提供するのではなく、個々の素材データを関連付けて格納しておくことによって、利用者の要求に応じて動的に適切な素材データを取り出してWebぺージを構成することを可能にするコンテンツ格納モデルを提案した。更にコンテンツ品質制御手法およびコンテンツの個人化提示手法について提案し、そのプロトタイプシステムの構築を行った。
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