研究分担者 |
坂本 竜彦 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90271709)
川幡 穂高 経済産業省産業技術総合研究所, 主任研究官
岡田 尚武 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80111334)
長谷川 卓 金沢大学, 理学部・地球学科, 助手 (50272943)
坂牧 俊夫 日本電子株式会社, 機器開発部門, 研究員
雨宮 将美 日本電子株式会社, 機器開発部門, 研究員
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研究概要 |
本年度は,「非破壊・全自動・蛍光X線地殻コアロガー」装置の開発をした.その仕様は以下の通りである. (1)エネルギー分散型蛍光X線・非破壊連続堆積物コア解析装置:本装置は,X線発生部,試料室,光学系,排気装置系,X線検出器から構成される.X線発生部は,サイドウインドウ方式,Mo対陰極,管電圧最大50kV,管電流最大1500uA,強制空冷冷却方式である.試料室は,漏洩X線は,最大出力において装置外周4uSv/Hr以下であり,試料室雰囲気は,真空および大気の両対応である.試料サイズは,最大250mm×70mmである.試料ステージは,パルスモータ制御で最小0.01mmの精度で駆動する.排気装置系はスクロール式ポンプである.X線検出器は,NaからUまでの元素を検出器最大有効面積30mm2,分解能155eVでX線を検出する. この装置には,ポイントセンサー型帯磁率計,小型マルチチャンネル分光計を組み込んでいる.前者の装置は,計数器およびポイントセンサー部から構成される.RS232Cで,計測データをコンピュータに転送可能である. 後者は,分光計本体と光学ファイバにより構成され、ホストのパソコンとはSCSIインタフェースで接続される。分光計にはペルチェ素子内蔵リニアイメージセンサを搭載したFastie-Ebertマウント分光器に、信号を高速にサンプリングするコンピュータシステムが組込まれている.本装置は,波長範囲にして,350〜1050nmの広範囲をカバーする.システムには信号サンプリング専用のPSD(Programmable Signal Processor)とCPUを搭載し、高速サンプリングが可能である. さらに,X線検出精度の確認,ロガー装置の駆動精度の確認、制御ソフトの試運転を行い,実際の試料を用いて予察的な測定実験を行った,
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