研究課題/領域番号 |
13354007
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
板谷 徹丸 岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (60148682)
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研究分担者 |
岡田 利典 蒜山地質年代学研究所, 主任研究員
兵藤 博信 岡山理科大学, 自然科学研究所, 助教授 (50218749)
山本 勲 岡山理科大学, 工学部, 教授 (50090220)
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キーワード | 40Ar / 39Ar年代測定法 / 多検出器 / 微小電子増倍管群 / 位置演算装置 / バックギャモン法 / イオンカウント法 / 中性子照射 / 単結晶鉱物年代 |
研究概要 |
40Ar/39Ar年代測定法では鉱物の段階加熱によって抽出したアルゴンの同位体比測定を実施する。1試料から10段階以上のフラクションの分析が要求されるので同位体比測定時間の短縮が要求されている。本研究では、微小電子増倍管群を質量分析計のイオン検出側に取付け、アルゴン同位体36、37、38、39、40を同時に検出し、定量分析する装置を試作することを目的とする。 本研究で試作する装置の主要設備品としての微小電子増倍管群と位置演算装置アセンブリを発注し年度内に製品が納入された。計画調書の段階では浜松ホトニクス社に依頼する予定であったが、同社は超高真空使用の位置演算装置の制作を直前になって断念した。そこで、和歌山工業専門学校の溝川辰巳博士及び東京都立大学城丸春夫博士に協力を依頼し、両博士の経験を基に制作することにした。制作は堀口鉄工所真空部門が担当した。同社は同時に質量分析計の分析官の改造と特殊な架台及び真空排気系等も制作した。 発注先の変更に伴って、研究分担者の負担が著しく増大した。先ず、位置演算装置から取りだすイオン信号にはイオンカウント法を採用するが、そのための回路設計と関連する装置制作とコンピュータープログラムの開発を開始した。コンピュータによる自動制御をするためのインタフェースの製作とコンピュータ自動制御のためのプログラムの開発も開始した。上記装置が年度末に納入されただけで、イオン検出までには未だ至っていない。 微小単結晶に速中性子を照射するための試料ホルダーを高純度アルミで製作した。その時、京都大学原子炉実験所での照射孔の形態にあわせ有効な実体積となるように加工した。 本研究と間接的に関わる地質試料の年代測定の研究成果は論文として印刷されている。
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