研究分担者 |
米田 哲朗 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00002056)
広吉 直樹 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50250486)
平島 剛 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00175556)
笹木 圭子 小樽商科大学, 商学部, 助教授 (30311525)
吉田 豊 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (20002933)
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研究概要 |
日々,都市においては膨大な量の廃棄物が排出される。これらの廃棄物中の有価物に着目し,都市には新しいタイプの鉱山,いわゆるアーバンマインがあると認識され始め,その開発が注目を集め始めている。鉱石を対象とする鉱山との対比で考えれば,アーバンマインでは,有価物が無理なくある程度まで濃縮された,いわば鉱石に相当するもの(人工鉱石)を対象に有価物を選別・回収するのが効率的である。都市における人工鉱石の例としては,ゴミ焼却飛灰,収集・解体された廃家電・OA機器などがある。本研究では,このようなアーバンマインにおける主要な要素技術とリサイクル・プロセスを開発することを目的としている。 本年度は,研究実施計画に従って研究を進め,以下のようなことを明らかにした。 1)昨年度までの「廃0A機器リサイクリングプラントにおける要素技術開発」に関する研究成果に基づき,研究協力者の工場内にパイロットプラントを建設し,廃コピー機について実証試験を行った。その結果,破砕,剥離の工程で金属とプラスチックの単体分離が十分達成できること,磁選による鉄回収,および脈動型湿式比重選別機(TACUBジグ)によるプラスチックの成分別回収が高い分離効率で可能なことを明らかにした。 2)水熱処理法で木質系廃棄物を処理すると,瀝青炭並みのバイオマス燃料を製造できることを見出した。このとき得られる抽出液はCr(VI)を還元する能力を有し,これを用いるとCr汚染水処理ができることを実証した。
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