研究分担者 |
平島 剛 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00175556)
廣吉 直樹 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50250486)
米田 哲朗 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00002056)
吉田 豊 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (20002933)
笹木 圭子 小樽商科大学, 商学部, 助教授 (30311525)
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研究概要 |
日々,都市においては膨大な量の廃棄物が排出される。廃棄物中の有価物に着目し,これらの廃棄物を人工資源とみなし,その中の有価物を資源化・リサイクルする拠点としての都市域における新しいタイプの鉱山,いわゆるアーバンマインを創生・構築するための要素技術の開発研究を行った。得られた主な成果は以下のようである。 1)廃コピー機の構成は,約50%が鉄,20-25%がプラスチックである。また,プラスチックの構成は,約48%がABS樹脂,約48%がポリオレフィン類(PS,PE,PP),残りがその他となっている。そこで研究代表者の研究室で開発したTACUBジグと磁選機を組み合わせてこれらの有価物を成分別に回収プロセスを開発した。 2)都市ゴミの処理プロセスから発生する焼却飛灰,溶融飛灰中の有価金属を回収するため,種々の浸出-硫化法を検討し,新しい方法を見出した。 3)ハイブリッド自動車に使用されている二次電池の正極材,負極材の物理選別法を開発し,湿式製錬技術と組み合わせることで,有価物の回収・リサイクルできるプロセスを見出した。 4)廃コンクリートから再生骨材,モルタルを回収し,リサイクルするプロセスを開発した。 5)微生物を用いた,含マンガン廃水の高度廃水処理法を開発した。 6)マイクロエンキャプセレーションによる重金属汚染土壌の浄化法を新たに開発した。
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