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2002 年度 実績報告書

メソスケールでの森林現象動態モニタリング技術の基盤確立

研究課題

研究課題/領域番号 13356003
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 進一  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (60191409)

研究分担者 山本 一清  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (40262430)
柴田 叡弌  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (30252282)
戸丸 信弘  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (50241774)
水永 博己  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (20291552)
隅田 明洋  北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (50293551)
キーワードレーザースキャナー / ギャップ / 空中写真 / リモートセンシング / GPS / ニホンジカ / ブナ / 枝葉クラスター
研究概要

1)大山ブナ老齢林の43年間の林冠動態を前年度に開発した航空写真解析法により解析した。その結果、大山ブナ老齢林では43年間でギャップ面積が増加したことが明らかになった。また、その動態は台風の接近頻度と関連があることが示唆された。2)常緑広葉樹二次林内のスダジイとタブの葉クラスター構造を解析した.一つながりの大きい扁平なクラスター内部の大きな空洞が両種のクラスター厚の違いに寄与していることがわかった.3)ブナの南限付近にある紫尾山でブナ分布パターンを調べた.ブナとアカガシは北西と南東斜面で明確に住みわけており,高隈山系の空中写真によるブナの分布解析結果(昨年度)と共通した.4)大台ヶ原の植生調査を12地点で追加調査を行い、昨年度の調査結果と合わせ、植物社会学的な群落種組成の整理を行い、その結果を常在度表にまとめ、植生図に表わした。また大峰山系のトウヒ林の現状調査を行い、50m×50mの調査林分を設置して、群落構造の調査を行った。5)1965年から1997年までの間に6回撮影された大台ヶ原山頂部の航空写真を用いてデジタルオルソフォト(正射航空写真)を作成し、ササ草原面積の増加を把握し、それをニホンジカの生息密度の変動と比較し、シカ生息密度が草原の増加に与える影響について考察した。6)コナラ樹冠から採取した枝葉の構造を調査し、それをもとにシミュレーションモデルで枝の発達過程の解析を行った。その結果、樹冠を構成する枝葉クラスター(枝葉の塊)が形成される過程を再現することができ、この結果を国際学会で発表した。この解析方法はリモートセンシングにより樹種の判定を行ううえで有用な手法となると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fujita, T., Itaya, A., Miura, M., Manabe, T., Yamamoto, S.: "Canopy structure in a temperate old-growth evergreen forest analyzed by using aerial photographs"Plant Ecology. (in press).

  • [文献書誌] Ando, M., Yokota, H., Shibata, E.: "Bark stripping preference of sika deer, Cervus nippon, in terms of bark chemical contents"Forest Ecology and Management. 177. 323-331 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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