研究課題/領域番号 |
13356007
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
五十嵐 郁男 国立大学法人帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (80159582)
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研究分担者 |
藤崎 幸蔵 国立大学法人帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 教授 (00292095)
玄 学南 国立大学法人帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (10292096)
横山 直明 国立大学法人帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (80301802)
井上 昇 国立大学法人帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 助教授 (10271751)
筏井 宏実 北里大学, 獣医畜産学部, 助手 (80327460)
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キーワード | ウマバベシア病 / Babesia equi / Babesia caballi / 血清診断法 / リコンビナント抗原 / ELISA / イムノクロマト法 / 国際的標準診断法 |
研究概要 |
1.バベシア原虫抗原の比較 新規のB.equi Be82、Be158抗原、β.caballi Bc134抗原と既に報告されているB.equiのEMA-2およびB.caballi BC48抗原と、その産生量、感度及び特異性について検討し、EMA-2およびB.caballi BC48がELISA用抗原として最も優れていることが示された。 2.イムノクロマト法の検討 B.equiのEMA-2およびB.caballiのBC48を一つのスティックに固定して、同時に2種類のバベシア感染を診断できるイムノクロマト法診断キットを開発した。また、この方法について特許申請を行った。 3.PCR法の開発 B.equiおよびB.caballiの18SrRNAの遺伝子配列に基づいて、一回のPCRで両原虫の遺伝子を検出できる方法を開発した。これは、両原虫のEMA-1およびBC48のPCRの結果と一致しており、その特異性も優れている事が明らかとなった。 以上のように本研究では、B.equiのメロゾイト表面抗原(EMA-2)およびB.caballiのBC48が最も診断用抗原として優れていることが判明した。また、両抗原を用いたELISAおよびイムノクロマト法は特異性および感度に優れていることが示された。今後世界的な比較実験及び評価を行うことによって、国際的標準診断法の診断用抗原として使用される可能性が極めて高いと期待される。
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