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2001 年度 実績報告書

中国四川省石窟摩崖造像群に関する記録手法の研究及びデジタルアーカイヴ構築

研究課題

研究課題/領域番号 13371002
研究機関早稲田大学

研究代表者

肥田 路美  早稲田大学, 文学部, 助教授 (00318718)

研究分担者 村松 哲文  早稲田大学, 會津八一記念博物館, 助手 (30339725)
金子 典正  早稲田大学, 文学部, 助手 (50339644)
河合 隆史  早稲田大学, 国際情報通信研究センター, 講師 (90308221)
山田 磯夫  横浜美術短期大学, 助教授 (20310443)
高橋 宗一  東京音楽大学, 音楽学部, 講師 (60338837)
キーワード国際研究者交流 / 中国 / データベース / 文化財保護 / 美術史 / 考古 / 石窟寺院 / 仏教
研究概要

第一年次にあたる平成13年度の主な研究実績は以下の通りである。
13年9月 四川省成都市蒲江県飛仙閣石窟において日中双方の研究組織員による合同調査。第3区において、全崖面についての写真撮影、抽出した三つの仏龕についての初歩的計測と記述、3次元撮影の試行を行う。また、過去の諸報告書における記録記述について検討・評価をおこない、双方で記録項目を策定した。
14年1月 蒲江県内13箇所に分布する石刻摩崖造像について、中国側のみで所在地の確定、写真撮影、初歩測量、調書作成を実施し、その結果を付して2月初に中国国家文物局に対し蒲江県石刻摩崖造像中日共同調査を申請。
肥田は各仏龕の造像内容のディスクリプション作成における基準作り。また金子は研究協力者小林とともに立面図の画き起しについて、カメラレンズによる画像の歪みをコンピュータ上で補正し、それをペンタブレットを用いてトレースする方法を試行した。河合と研究協力者盛川は、今年度購入した非接触型3DデジタイザVIVID300を用いた赤外線立体計測と、平面図・断面図の取得の方法について実験と画像の加工処理を繰り返し、摩崖仏龕に対する応用のシミュレーションをおこなった。
これらの成果は次の二度の機会を得て発表し評価を受けることができた。
11月日本歴史文化学会フォーラム『仏像彫刻に対するデジタル化のあらたな試み』において、河合が「CTスキャンを用いた仏像彫刻のデジタルアーカイヴ」と題し3Dデジタイザ利用の当研究について口頭発表。14年3月刊行の学会機関誌『風土と歴史』第三号に掲載する。
2月北京大学考古文博院馬世長教授ら専門家三名の視察を受け、研究の中間報告と意見交換をおこなう。石窟摩崖の記録手法として画期的と評価されるとともに、画像データの取得や加工の際にいかに専門の研究者による判断や解釈を擦り合せるかについて、今後の研究の方向性を提示される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 河合 隆史: "CTスキャンを用いた仏像彫刻のデジタルアーカイブ"風土と歴史(日本歴史文化学会紀要). 3(印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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