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2001 年度 実績報告書

サハリンから北東日本海域における古代・中世交流史の考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13371011
研究機関富山大学

研究代表者

前川 要  富山大学, 人文学部, 教授 (70229285)

研究分担者 千田 嘉博  国立歴史民族博物館, 考古研究部, 助教授 (70226695)
深沢 百合子  札幌国際大学, 人文社会学部, 教授 (90316282)
天野 哲也  北海道大学, 総合博物館, 助教授 (90125279)
酒井 英男  富山大学, 理学部, 助教授 (30134993)
MORRIS Martin  千葉大学, 工学部, 助教授 (20282444)
キーワード自主土城 / 十三湊遺跡 / 中世港湾都市 / 古代環壕集落 / 擦文土器 / 北東日本海域 / 五所川原窯 / 方形土城
研究概要

古代・中世の交流史を解明するために最も重要な遺跡のうちの一つが、ロシア連邦サハリン州最南端に位置するm.Kril'on(西能登呂岬)に所在する白主土城である。今年度の調査対象は、ここに焦点を当てた。この遺跡は、オホーツクからアイヌ期の約110mの堀と土塁をもった方形土城であり、海岸段丘上に存在する。第2次世界大戦前に伊東信雄によって若干紹介されている。また、河川の左岸には、オホーツク式系刻文、無文土器、石器、ガラス玉を出土する集落、白主川左岸遺跡も存在しており、白主土城と関連していることが予想された。サハリンの場合、こうした土城あるいはチャシと河川、そして集落とが密接に関連しており、土城と集落とを分離して考えることはできないし、つまり流通システムを背後にもった集落網であることが想定された。
今年度は、大きく5つの研究およびその準備を実施した。それらは、(1)サハリン総合大学との研究協定の締結(2)第1回研究会の開催(3)白主土城での測量調査の実施(4)第2回研究会の開催(5)成果の公表である。それらに関連して別添資料(別添1、2、3)をつける。
以下それぞれについて説明する。
(1)サハリン総合大学にて研究協定のための調印を実施した(別添1)。
(2)北海道大学総合博物館にて第1回研究会の開催。
(3)旅行経路は、函館から空路でユジノサハリンスクヘ向かいそののち自家用車でm.Kril'onへ向かった。研究代表者前川要は、事前に8月、研究分担者天野哲也・小口雅史とともに、サハリン州立大学・サハリン州博物館へ行き、研究分担者であるサハリン州立大学のA.ワシレフスキー教授、サハリン州郷土博物館O・シュービナ研究員などと綿密な研究計画を立てた後、調査予定地へ向かった。9月約10日間、現地の測量調査を実施した。成果は、別添2,3参照。
(4)富山大学人文学部にて第2回研究会の開催。
(5)12月15日、北海道大学総合博物館にて北海道考古学会が開催され、口頭発表する(別添2)。
3月2日、北海道大学総合博物館にて北海道考古学会が開催され、口頭発表する(別添3)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 前川要ほか: "サハリン自主土城における第1時調査の結果"北海道考古学会遺跡調査報告会資料集. 61-64 (2001)

  • [文献書誌] 前川要ほか: "サハリン自主土城における測量調査の成果と課題"第3回北アジア調査研究報告会. 4-5 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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