研究分担者 |
餅田 治之 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (80282317)
小嶋 華津子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (00344854)
林 幸博 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (90277400)
山田 祐彰 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助手 (60323755)
野瀬 光弘 ひのでやエコライフ研究所, 研究員
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研究概要 |
今年度は,中国,インド,およびインドネシアで現地調査を行った。中国では,2004年7月から8月にかけて分担者の小嶋および研究協力者の堀が,「六大林業プロジェクト」のうちもっとも重点的に予算が配分されている退耕還林について調査し,11月の林業経済学会秋季大会において「退耕還林政策による中国農村社会への影響」という題で報告をおこなった。インドについては,8月から9月にかけて野瀬および協力者のダマヤンティがケーララ州を訪れ,海外研究協力者のクマールとともに,連邦政府およびケーララ州政府において林業財政および自然保護行政に関する資料収集を実施した。それらの結果については,同じく林業経済学会において,「インドにおける林業財政」および「インドの自然保護区に関する制度的枠組みおよび住民参加」という題で発表した。また増田も昨年度の結果を,「植民地期における林地の創出過程」として報告した。インドネシアでは,8月に分担者の林が農民による森林利用の実態調査ならびに持続的森林資源管理手法にかかわる実証試験を実施するとともに,8月から9月にかけて研究協力者の志賀が,昨年に引き続き林野管理の分権化が森林管理および農村社会に対してどのような影響を与えたかについて,資料を収集した。また今年度が最終年度となることをふまえ,2005年3月に共同研究者であるボゴール農科大学林学部とともに,「林野管理における分権化の国際比較」に関するセミナーを共催した。
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