研究分担者 |
由井 義通 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (80243525)
友澤 和夫 広島大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40227640)
日野 正輝 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30156608)
荒木 一視 山口大学, 教育学部, 助教授 (80254663)
澤 宗則 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (40235453)
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研究概要 |
3年計画の初年度である本年度は,3週間前後の日程でインドを訪問し,資料収集,研究打ち合わせ,予備調査のための現地調査を行った。主な訪問地はデリー,バンガロール,チェンナイである。 まず次年度調査予定地のバンガロールでは,バンガロール大学地理学教室スタッフとの研究打ち合わせを行うとともに,都市開発に関する資料収集,調査農村の選定,トヨタ・キルロスカモーターの工場見学と聞き取りを行った。経済自由化以降,バンガロール大都市圏が急速な発展をとげており,その裏にある都市・産業開発の動向の一端を把握することができた。研究協力者のマドラス大学Subbiah教授のサポートを得たこともあって,2002年度のバンガロール大都市圏の本調査に向け,研究打ち合わせとともに,インド全体およびバンガロールの都市・産業開発に関わる基礎資料の収集を行うことができた。順調に次年度調査の準備作業を終えることができたと考える。 デリーでは1997年度調査地のノイダを再訪したが,約4年を経て,土地の用途変更をともなう大規模な住宅建設が進むなど大きな変化を呈していることが判明した。インド大都市圏を対象とした我々の研究テーマの設定が実態の面から正しいことが裏付けられた。デリー郊外は平成15年度の調査予定地であるため,今後の研究課題をより明確化することができた。 チェンナイではマヒンドラ工業団地という民間資本による工業団地を訪ねたが,工業団地開発の新たな方向を示しており,今後の研究に貴重な示唆を得ることができた。タイではAmata Nakornという民間資本による工業団地の調査も行い,アジアの工業団地開発を比較論的に展開する材料を得ることができた。 以上が平成13年度の成果であるが,14年12月に予定されるバンガロール調査に向けて,さらに検討を進めていく予定である。
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