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2004 年度 実績報告書

世界各地の特異な海溝-海嶺の深部地下構造と、微小地震から見た「活動のいま」の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13373001
研究機関国立極地研究所

研究代表者

島村 英紀  国立極地研究所, 所長 (10011636)

研究分担者 成瀬 廉二  北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (10002099)
キーワード地震観測 / プレート境界 / 微小地震 / パタゴニア / フェゴ島 / スコシア・プレート / 南米プレート / 震源分布
研究概要

本研究の目的は、プレートの誕生の場とプレートの沈み込みなどプレート境界の「いま」の活動(微小地震活動)と、その活動を可能にしている「舞台」(つまり地下構造)を解き明かすことである。地震活動や地下構造を詳しく調べるには、その現場に行き、受信器としての地震計を多数展開して自然地震観測を行ったり、人工地震(制御震源地震学)実験を行うのに勝る方法はない。こうして世界各地で本研究を行ってきた。
本年度は、アルゼンチン国立南極研究所と共同して、アルゼンチン南部のプレート境界で自然地震観測を行って、プレート境界の現在のありさまを解明した。この付近は、南米プレートとスコシアプレートの境界が南米大陸の南端を横切りながら、大西洋から一部太平洋まで達しているところだが、陸上の地震観測点から離れているために、このプレート境界で起きている地震活動については、ほとんど知られていなかった。
このため、日本から高感度の地震計6台をアルゼンチン南端のウスアイア市まで運び、アルゼンチン国立南極研究所と共同して、パタゴニア・フェゴ島一帯で地震観測を展開して継続的な自然地震観測を行った。
高緯度のうえに気象条件が厳しいフィールドだけに、太陽電池で発電可能な現地の夏を中心に地震観測を行った。また日本のチームが帰国したあとも、共同研究者であるアルゼンチン国立南極研究所の研究チームが地震観測を継続した。観測したデータはブエノスアイレスのアルゼンチン国立南極研究所に定期的に運び、データ処理を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Detailed microearthquake sutdy on the Tierra del Fiego, southern end of Argentina

    • 著者名/発表者名
      Shimamura, Peretti, Febrer
    • 雑誌名

      Geophysical Journal International (発表予定)

  • [雑誌論文] Active plate boundary between South-American Plate and Scotia plate revealed by detailed microearthquake study.

    • 著者名/発表者名
      Shimamura, Zakrajsek, Peretti, Febrer
    • 雑誌名

      Tectonophysics (発表予定)

  • [雑誌論文] Tectonic implications of seismicity in the Tierra del Fiego.

    • 著者名/発表者名
      Shimamura, Naruse, Peretti
    • 雑誌名

      Journal of Geodynamics (発表予定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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