研究課題
基盤研究(A)
本研究の目的は、プレートの誕生の場とプレートの沈み込みなどプレート境界の「いま」の活動(微小地震活動)と、その活動を可能にしている「舞台」(つまり地下構造)を解き明かすことであった。地震活動や地下構造を詳しく調べるためは、その問題の現場に行き、受信器としての地震計を多数展開して自然地震観測を行ったり、人工地震(制御震源地震学)実験を行うのに勝る方法はない。こうして、毎年、世界各地で本研究を行ってきた。世界のプレート境界のほとんどがある海底で、この種の研究をするためには、島村英紀らが196年代の終わりから四半世紀かかって開発した高感度で信頼性が高い海底地震計が必須であった。主としてこの海底地震計を使って、世界各地で4年間にわたる研究を行ってきた。2001年度は、2回の大規模な海底地震観測を行った。ひとつはトルコのマルマラ海であり、もう一つはカリブ海である。2002年度の観測は北大西洋・北極海の大西洋中央海嶺とその周辺で海底地震計と人工震源を組み合わせて大規模な実験を行い、地下構造を探った。2003年度の観測は、ノルウェーの大西洋岸沖のノルウェー海で、やはり大規模な実験を行い大西洋の「歴史」や「現在」を解き明かす研究を行った。2004年度は、アルゼンチン国立南極研究所などとの共同研究を組織して、アルゼンチン南部のスコシアプレートの境界で継続的な自然地震観測を行って、プレート境界の現在のありさまや地震活動を解明した。こうして4年間にわたって、世界各地で本研究を行って成功を収め、多くの科学的な成果を得た。
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