• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

ゴンドワナ超大陸の集合分裂とマントルダイナミックス

研究課題

研究課題/領域番号 13373005
研究機関横浜国立大学

研究代表者

有馬 眞  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (10184293)

研究分担者 廣井 美邦  千葉大学, 理学部, 教授 (40019427)
加々美 寛雄  新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (20108179)
白石 和行  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (90132711)
木村 純一  島根大学, 総合理工学部, 助教授 (30241730)
小山内 康人  岡山大学, 教育学部, 助教授 (80183771)
キーワードゴンドワナ超大陸 / 大陸の集合分裂 / マントルダイナミックス / グラニュライト / 原生代 / マダガスカル / ダマラ変動帯 / ブンデルカンクラトン
研究概要

今年度は、マダガスカル、インド北東部ブンデルカンクラトン、インド南部グラニュライト帯、中央アフリカキバラン帯に重点を置き現地地質調査を行った。
インド北東部ブンデルカンクラトンに広く分布する花崗岩および変成岩の調査を8月7日-20日にかけて行い地球化学的、年代研究のための岩石試料を採集し、地質構造についての新しい知見を得た(有馬、研究協力者:金子慶之)。インド南部グラニュライト帯の変成岩についての調査を8月に行った。大量の岩石試料を採集した(Santosh)。
東西ゴンドワナの衝突帯であるとされるマダガスカルにおいて,ゴンドワナ超大陸の離合集散・パンアフリカン変動の広域的比較検討のために,現地地質調査を行った(10月23日-11月9日)。マダガスカルの南部を重点的に調査し(有馬、石川、廣井、小山内、研究協力者:金子慶之)、SHRMP年代測定用岩石試料の採取を行った。さらに岩石学的検討を行うための全岩・鉱物化学分析,Sr・Nd同位体比測定用の岩石試料も同時に採取した。この地域には主としてグラニュライト相の変成岩類と花崗岩が分布しており,パンアフリカン変動により激しい変形を蒙っている。特に,Ihos付近では新たに超高温グラニュライトを発見した。さらにエクロジャイトと思われる岩石も採集した。現在岩石学的検討を進めている。加えて,変形構造を観察することが出来た。多量に採集した岩石試料の薄片作成や分析等の室内作業を進めている。
2003年6月〜7月の間、コンゴのミツワバ地域で野外調査約1ヶ月間を実施し、さらに中央アフリカキバラン帯の現地調査を行い、これら変動帯形成過程及び、そのロディニア,ゴンドワナ超大陸形成過程における役割を検討した。さらにコンゴのルブンバシで行われるIGCP-450集会に参加し,研究発表と研究討論を行った。その後ルブンバシを中心に行われるIGCP-450野外討論集会に参加した(研究協力者:吉田勝、Kokonyanagi, J)。パンアフリカン衝突帯で南部アフリカダマラ帯およびナマクワ変動帯の形成過程をナタール帯との比較研究を行うため、ナミビアおよび南アフリカ西北部の現地調査を行った(2004年3月16-30日)(有馬、研究協力者:金子慶之)。
平成13、14、15年度に現地調査を行い採集したインド、マダガスカル、パキスタン、ベトナム、モザンピークなどの岩石試料について、全岩・鉱物化学分析,Sr・Nd同位体比測定を行い、形成年代について予察的結果を得た。広域的に比較検討できるデータセットの作成を進めている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] DivyaPrakash, Makoto Arima: "High-temperature dehydrationmelting and decompressive textures in Mg-Al granulites from the Palm hills, South India."Polar Geoscience. 16. 149-175 (2003)

  • [文献書誌] Kitamura, K., Ishikawa, M., Arima, M.: "Petrologicalmodel of the northem Izu-Bonin-Mariana(IBM) arc crust constraints from high-pressuremeasurements of elastic-wave velocities of the Tanzawa plutonic rocks, central Japan."Tectonophysics. 371. 213-221 (2003)

  • [文献書誌] Shiraishi, K., Hokada.T., Fanning C.M., Misawa, K., Mtoyoshi, Y.: "Timing of thermal events in the Dronning Maud Land, East Antarctica."Polar Geoscience. 16. 76-99 (2003)

  • [文献書誌] Tsunogae, T., Osanai, Y., Owada, M., Toyoshima, T., Hokada, T., Crowe, W.: "High fluorine pargasites in ultrahigh temperature granulites from Tonagh Island in the Archean Napier Complex, East Antarctica."Lithos. 70. 21-38 (2003)

  • [文献書誌] Osanai, Y., Nakano, N., Owada, M., Nam T.N., Toyoshima, T., Tsunogae, T., Binh.P.: "Permo-Triassic ultrahigh-temperture metamorphism in Kontum Massif, central Vietnam."Jour. Mineral. Petrol. Sci.. 99(in press). (2004)

  • [文献書誌] Santosh, M., Tsunogae, T.: "Extremely high density pure CO2 fluid inclusions in agarnetgranulite from Southern India."Journal of Geology. 111. 1-16 (2003)

  • [文献書誌] 有馬眞 他: "伊豆・小笠原弧の衝突ム海から生まれた神奈川"有隣堂. 239 (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi