研究概要 |
平成15年度 カムチャツカ半島 平成15年9月14日から28日に新潟→ウラジオストック→ペトロパブロフスク・カムチャツキー→ナチキ(自動車)→ミルコボ(自動車)→ナチキ(自動車)→ペトロパブロフスク・カムチャツキー→ウラジオストック→新潟のコースで海外出張を行い,主に,カムチャツカ半島中央部のカムチャツカ川周辺域において,堆積物の採取,植生調査,土壌調査等を行った。 (1)植生 調査を行った地域のほとんどは,ダケカンバを中心とする森林ツンドラであった。一部,カラマツ,エゾマツの分布する地域が認められた(Milkovo)。 (2)採取した堆積物および放射性炭素年代 Puschino:カムチャツカ川南部 採取した堆積物 0-564cm 火山灰層によって約10000年以上 Duck Lake:カムチャツカ川南部 採取した堆積物 0-170cm 火山灰層によって約10000年以上 Milkovo1:カムチャツカ川中部 採取した堆積物 0-675cm 火山灰層によって約5000年 Milkovo2:カムチャツカ川中部 採取した堆積物 0-475cm 火山灰層によって約10000年以上 以上のように、カムチャツカ半島で採取した堆積物は,多数の火山灰層を含んでおり,最終氷期の晩氷期から現在までの少なくとも10000年以上を含んでいる。 また、これまで採取した西シベリア,アムール河川口域および上記のカムチャツカ半島で採取した堆積物の花粉分析,微少炭化片分析,年代測定などを順次進めているところである。
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