研究課題/領域番号 |
13375008
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒井 修亮 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20252497)
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研究分担者 |
光永 靖 近畿大学, 農学部, 助手 (90319658)
坂本 亘 京都大学, 農学研究科, 教授 (50013587)
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キーワード | アオウミガメ / アルゴス送信機 / タイ湾 / アンダマン海 |
研究概要 |
1996年、米国はタイ国政府に対してTurtle Excluder Device (TED)未装着トロールによって捕獲したエビ類の輸入制限を通達した。タイ国政府は、対策の一環として、l999年3月、京都大学に対してアオウミガメの管理と保護についての研究協力を要請してきた。我々は、まず、アオウミガメ回遊の実態を解明することを目的に2000年度からアルゴス送信機による追跡を中心とするSEASTAR2000プロジェクトを開始した。2001年度より科研費海外学術調査として採択され、対象をアセアン諸国海域に広げた国際協力プロジェクトとして実施している。 ウミガメ追跡用のアルゴス送信機(米国Telonics社製およびNZ Sirtrack社製)を雌アオウミガメ成体にエポシキ接着剤で装着した。2000年度はタイ国タイ湾および同アンダマン海で9個体を放流、2001年度は両海域で11個体、加えてマレーシア・クアラトレンガヌで2個体を放流した。アルゴスデータは関係者に毎日電子メールで配信するとともにデータサーバから自動的にダウンロードし、位置情報および表面水温等の情報をWebの地図上に自動的に更新表示するシステムを開発した。アルゴス送信機からの信号受信数は2000年度7463、2001年度5071(11月21日現在)で、その内、位置が得られないLCZはそれぞれ59.0%、42.2%であった。結果は、http://bre.soc.i.kyoto-u.ac.jp/〜seastar2000で公開している。
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