研究課題/領域番号 |
13410005
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 慎一 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50009817)
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研究分担者 |
田中 正樹 山形短期大学, 助教授 (70236636)
浅見 洋二 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (70184158)
市來 津由彦 広島大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30142897)
勝山 稔 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 助教授 (80302199)
早坂 俊廣 北九州工業高等専門学校, 助教授 (10259963)
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キーワード | 中国 / 宋代 / 知識人 / 地域史 / 史料学 / 精神文化 / 日常生活 / 国際情報交換 |
研究概要 |
本年度は、四年計画の初年度として、宋代士大夫の日常生活における思考様式について、次年度以降の本格的研究の展開に備えた基礎的作業を行った。 具体的には、1、科学研究費配分の内示を受ける以前から進行していた企画として、「宋代史研究の新視角」と題するシンポジウムを第46回国際東方学者会議(ICES)において開催した(5月)。市來、浅見、小島の3名がチェアマン、コメンテイターを担当し、電子メールによる交信も取り入れて、内外の様々な分野の研究者と意見交換を行い、会議に出席した本研究課題のメンバーとともに、多様な研究視角を確認した。2、大阪(7月)、東京(12月)で研究会を開き、本研究の基礎となる『宋代人の認識』(汲古書院、2001年)の再検討を行った。これにより、上記1で確認された研究視角の多様性が本研究課題に消化されるとともに、今後のより具体的な研究方針も策定された。3、大阪で歴史学研究者を交えた学際的研究打ち合わせ会議を2回開催し(7月、2月)、今後の研究計画の調整、具体的な作業内容、国際会議への参加等について討議した。このほか、各分担者はそれぞれ研究遂行に不可欠な備品の整備、史料蒐集・複写・整理につとめ、個々に研究報告の機会を持った。 以上の1〜3、及び各分担者の個別の作業を通して、新たな史料論構築に向けての指針が明確化すると同時にそれをベースとして、士大夫の日常的思考様式を解明する方法が確認された。また、積極的に研究成果を海外にも発信すべく、数次にわたる国際集会の企画(AAS、ICANASへの参加等)も進展しつつある。
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