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2003 年度 実績報告書

北京版チベット大蔵経のデジタルイメージ化と思想史研究

研究課題

研究課題/領域番号 13410009
研究機関大谷大学

研究代表者

宮下 晴輝  大谷大学, 文学部, 教授 (70148360)

研究分担者 RHODES Robert F.  大谷大学, 文学部, 助教授 (00247769)
片岡 裕  大谷大学, 文学部, 教授 (70288017)
庄垣内 正弘  京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60025088)
柴田 みゆき  大谷大学, 短期大学部, 講師 (50321063)
加来 雄之  大谷大学, 文学部, 助教授 (10214264)
キーワードチベット語 / イメージ電子データ / サンスクリット語 / 仏教教義学 / 翻訳チベット語 / 対照インデックス / 語法研究 / 対照インデックス機能のついた電子テクスト
研究概要

本年は、北京版チベット大蔵経のイメージデータの電子化作業にもとづいて、アビダルマ教義学のテクストの電子化とその批判的テクストの作成を試みた。この批判的テクストによる仏教思想史研究が本研究の最終日標であるが、従来の研究とは異なった研究成果を目指している。
テクスト研究は、電子化されたものであったとしても、文字を基本にするという点では変わるところがない。電子化されたテクスト研究の利点を生かすためには、自由な用語検索の機能を十分に駆使するということでなければならない。
チベット語による仏教テクストの研究状況は、かなり進展しているのであるが、特に教義学の翻訳チベット語テクストの場合、チベット語の語法研究がまだまだ不十分である。哲学的な思索を可能にするほどに用語の意味確定ができてはいない。翻訳チベット語の特殊性は、チベット人自身によって作られたチベット文と異なり、チベット語のみによる思索がほとんど不可能であるという点にある。したがって、必ず原語であるサンスクリット語を想定しつつ解読するということ以外には、テクスト研究が成立しないのである。それ故、チベット語とそれに対応するサンスクリット語との対照インデックスが必須の道具となってくる。
すでに優れた対照インデックスがいくつか作成されてきているが、しかしそれらは主として教義学におけるテクニカルタームの索引というべきものであった。今後の研究のさらなる進展のためには、語法研究が可能な対照インデックスを作成しなければならない。
本年度は、上記のような語法研究を可能にするような、対照インデックス機能のついた電子テクストの作成を試みてきた。このようなテクストの一部公開をもって、本研究の成果とする予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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