研究課題/領域番号 |
13410013
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
石崎 嘉彦 摂南大学, 国際言語文化学部, 教授 (80232289)
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研究分担者 |
川出 良枝 東京都立大学, 法学部, 助教授 (10265481)
金田 耕一 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (20224579)
飯島 昇藏 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (80130863)
山内 廣隆 広島大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (20239841)
柴田 寿子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40235578)
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キーワード | シュトラウス / コジェーヴ / 僭主政治論 / 古典読解 / 古代と近代 / クロプシー / 哲学 / 近代性の三つの波 |
研究概要 |
今年度は三年間に亘る研究の最初の年であったが、去る9月11日に生じたニューヨーク貿易センタービルなどに対するテロ事件の勃発によって、当初の計画を幾分変更を加えて遂行することを余儀なくされた。まず、変更せずに予定通り研究が進められたところから述べると、シュトラウスの著作の翻訳はほぼ予定通り進める事ができた。『僭主政治倫(On Tyranny)』は研究代表者石崎、分担者飯島、金田に加え面が担当して、「シュトラウス-コジェーヴ往復書簡」を除いて訳文がほぼ出来上がり、「コメンタリー」の部分と「シュトラウス-コジェーヴ論争」の部分は3月中に印刷にとりかかる段階に至っている。また『リベラリズム古代と近代』も訳稿がほぼ出来上がる段階に差し掛かっている。また、右崎は「近代性の三つの波」、田中はS.ローゼンの「レオ・シュトラウスと哲学の可能性」の翻訳を完成させ、石崎は「レオ・シュトラウスと古典読解の現代的意義」を執筆し、それらはいずれも小冊子『政治哲学』創刊号において公表される。また、研究分担者飯島はシカゴ大学に赴き、クロプジー教授らと連絡を取り合いながら研究を続行し、同じく分担者山内はミュンスター大学のジープ教授らと連絡を密にして研究を遂行している。さらに、12月22日には、摂南大にて石崎、太田、川出、柴田、柘植らに東京や大阪の若手研究者が加わり、研究会が開催された。変更を余儀なくされたのは、海外での資料収集と情報交換である。9月〜10月予定の出張を三月に変更する事になり、その結果幾人かが出張を取りやめたため、出張旅費での執行分を備品購入にまわす事になった。備品はほとんど図書備品であり、結果的には来年度購入予定のものを前倒しした形となったが、研究に役立てられている事は言うまでもない。
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