研究課題/領域番号 |
13410038
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大野 博之 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (00037037)
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研究分担者 |
昇地 勝人 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50036901)
針塚 進 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (50113973)
大神 英裕 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (20020141)
高原 朗子 長崎大学, 教育学部, 助教授 (20264989)
緒方 登士雄 東洋大学, 文学部, 助教授 (80152370)
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キーワード | 行動障害 / 自閉性障害 / 知的障害 / アスペルガー障害 / 身体障害 / 行動特徴 / 心理援助 |
研究概要 |
心理学の視点から行動障害のメカニズムを明らかにし、その臨床的対応のあり方について検討することを本研究の目的としている。3年計画で研究を纏めることにしているが、初年度では、強度行動障害やADHD、自閉性障害、知的障害、身体障害、アスペルガー障害など、さまざまな障害をもつ人たちに見られる行動上の問題に関する情報の収集を行い、心理援助の可能性について検討を進めた。その結果、脳の機能をはじめ、生理学的、器質的な異常に関する問題も含まれている行動問題のメカニズムを直接的に解明することは困難であるが、心理学の視点からの関わりや働きかけ、あるいは環境調整などにより、行動問題が変化したり、望ましい方向に改善する可能性があることを確認することができた。そこで、行動問題の特徴を心理学の視点から解明し、具体的な援助法が適切かなどについて研究協力者の役割分担のもとに検討を進めるとともに、すでにデータを有する研究者については学会などでの研究発表や諸外国との研究交流により意見交換や情報交換を行い、研究内容の充実を図ってきた。具体的には、身体障害の行動に関する基礎研究をしょう地がヨーロッパで開催された国際シンポジウムで発表し、大野をはじめとする共同研究者が国内の学会や研究会において重度の障害を持つ人たちの行動特徴や心理援助について発表した。同時に、共同注意(大神)などの基礎研究に加え、実践的研究を推進するための事例研究のあり方(大野)、事例研究(高原)などについても論文に纏め、研究の基礎に関する準備を整えてきた。さらに、実践の場を国内に限定するのではなく、イラン(大野・針塚)、インド(針塚)、韓国(大野)など、国外においても、積極的な取り組みを展開してきた。これらの成果については、国内外の関連諸学会で発表を行うよう準備を進めている。
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