研究課題/領域番号 |
13410049
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (00214677)
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研究分担者 |
秋庭 裕 大阪女子大学, 人文社会学部, 助教授 (40222533)
吉川 徹 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (90263194)
谷口 敏夫 京都光華女子大学, 文学部, 教授 (70257781)
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キーワード | 非定型データ / コーディング / 自由回答 / 内容分析 / 形態素解析 / CAQDAS / データ・マイニング / グラウンデッド・セオリー |
研究概要 |
本研究は、社会調査によって得られるさまざまな非定型データをコーディングする日本語版のコンピュータ・プログラムを開発し、実際に集めた異なる種類のデータを計量的に分析し、その手順を示すことで、質的調査の有効性を高める一連のプロセスを開発する試みである。 コーディング・システムの開発に関しては、操作性に優れたユーザーインターフェイスに一部改良した。また、データマイニングのソフトが、昨年から次々と発売される傾向にあるので、それらも試用し、比較検討を行った。 また、欧米の文献や研究者のアドバイスをもとに、このコーディング・システムの長所、改善点、統計量、指標を使う意義を質的調査の方法論から明らかにし、それを支える理論として、グラウンデッド・セオリー、ライフヒストリー論、物語論を取り上げて検討した。 データ収集に関しては、階層と不平等の交差する領域として、教育における意識を自由回答形式を含めて質問紙調査を行った。調査会社の持つパネルをもとに全国の高校2年生とその母親をサンプリングし、11月に調査を実施し、618セットの親子データを収集した。現在データのクリーニング、入力中であり、来年度に分析を行う。また昨年度に引き続き、研究補助者の協力の下で、雑誌の記事や宗教教団の刊行物、新聞記事を収集、入力を続けた。さらに、調査協力を得ている宗教教団の海外支部を訪問し、インタビュー調査を行ってデータ収集を行った。 コーディング・プログラムによってコーディングし、データ分析をしたものの一部は、論文として発表した。
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