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2002 年度 実績報告書

理想的人格像からみた近現代の社会規範の形成と変容に関する比較社会論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13410051
研究機関熊本大学

研究代表者

城 達也  熊本大学, 文学部, 助教授 (70271608)

研究分担者 永谷 健  名護工業大学, 工学部, 助教授 (50273305)
金子 雅彦  防衛医科大学, 医学教育部, 助教授
小川 伸彦  奈良女子大学, 文学部, 助教授 (10242992)
佐藤 哲彦  熊本大学, 文学部, 助教授 (20295116)
大川 清丈  甲子園大学, 人間文化学部, 講師 (80299057)
キーワード人格像 / 歴史社会学 / 比較社会学 / 社会規範 / 社会麩序 / メディア / 近代性
研究概要

理想的人格像に関して、今年度はとくに方法論的な問題を考察した。小川はマスメディアと人格イメージの形成について、ノーベル賞受賞者のイメージ形成から考察した。大川はヒトラーの映像を手がかりに、教育と人格イメージの形成について分析した。金子は専門家イメージの形成について問題点を挙げた。城は杜会調査でのクラスター分析によってつくられる人格イメージの形成の問題点について考察した。また、具体的なケーススタディでは、日本に関しては永谷が明治期の企業家イメージの形成について、山が近代日本の鬼神像を通した人格イメージについて分析した。またヨーロッパについては北垣がフランスの抑うつ病と近代人について、伊藤が日記に見るドイツのイメージについて考察した。
このようなそれぞれ分析から、全体として、人格像は、各個人が客観的に持ちうる属性だけではなく、そこに社会によって与えられた像が付け加わることがわかった。そのあり方は、メディアでは、さまざまな言語表現と映像の繰り返しによって、もともとある社会規範に適合的なかたちで、理想的な人格像や、逆に反理想的な人格イメージが形惜成されるのだと言うことが分かった。この点は日本でもヨーロッパでも見られる。どちらも近代社会に特徴的な現象である。しかも日本もヨーロッパとともに、近代では個人主義的で、合理的な人格像がつくられていることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 城 達也, ほか: "理想的人格像の形成と変容に関する比較社会論的研究<2>(本科研費研究の研究報告書)"熊本大学文学部. 52 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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