研究課題/領域番号 |
13410054
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
數土 直紀 学習院大学, 法学部, 教授 (60262680)
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研究分担者 |
赤川 学 岡山大学, 文学部, 助教授 (10273062)
富山 慶典 群馬大学, 社会情報学部, 教授 (50207627)
盛山 和夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50113577)
金井 雅之 山形大学, 教育学部, 専任講師 (60333944)
伊藤 賢一 群馬大学, 社会情報学部, 専任講師 (80293497)
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キーワード | 社会ネットワーク / 近代社会 / Social Capital / 階層意識 / 権力 / 規範 / シミュレーション |
研究概要 |
今年度は、合計5回の研究会を学習院大学において開催した。5回の研究会での報告内容は、次の通りである。 (1)「ウォルト・ディズニーの思想」、(2)"Evolution of Social Influence Networks in Unanimous Opinion Formation"、(3)「Social Capital概念の適角可能性」(4)「階層意識上の性-権力」、(5)「Dukan WattsのSmall Worldシミュレーションを応用して」、(6)"Independence of Protestantism and Capitalism"、(7)「規範性のメタ理論的考察」、(8)「『社会構造のモデル構築:社会ネットワークの基礎理論』の構想」。 このうち、(2)、(3)、(5)、(8)は社会ネットワーク理論に関わる報告であった。また、(1)、(4)、(6)は、それぞれ遊園地、ジェンダー、宗教と切り口は異なったものの、社会の近代性を扱った報告であった。(7)は、社会理論に関する基礎的な研究であった。このように、今年度はとりわけ社会ネットワークの概念を中心に検討を進め、数理的・理論的アプローチによって社会分析を行う場合のネットワーク概念の有効性を確認した。こちらは、理論から出発して現実に至る道筋を明らかにしようとした理論班の成果だといえるだろう。またその一方で、今年度は様々な社会現象を思想史的・計量的手法あるいはシミュレーションを用いて分析し、近代社会の特徴をあぶり出した。こちらは、現実から出発して理論に至る道筋を明らかにしようとした実証班の成果だといえる。
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