研究課題/領域番号 |
13410066
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
伊藤 守 早稲田大学, 教育学部, 教授 (30232474)
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研究分担者 |
小林 直毅 県立長崎シーボルト大学, 国際情報学部, 助教授 (10249675)
藤田 真文 法政大学, 社会学部, 教授 (60229010)
林 利隆 早稲田大学, 教育学部, 教授 (80238112)
高橋 徹 長野大学, 産業社会学部, 講師
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キーワード | ニュース番組 / 言説分析 / モダリティ / メディア・スタディーズ |
研究概要 |
今年度は、研究計画書に記載の通り、ニュース分析に関する欧米の研究状況を踏まえ、総合的なアプローチの方法を開発することに第1の主眼がある。この計画に沿って前半は、若手の研究者の協力を得ながら、FaircloughのSocial Semioticsの議論、van DijkのDiscourse as Structure and Processの議論、さらにイーストアングリア大学を中心とする言語学者のグループが展開するCritical Language Studyの議論などの批判的な検討を行い、「話し手が自分の発話に付与する見込み、確からしさ、重みや権威」である「モダリティ」の問題、テレビトークの分析手法、視覚的表象のモードとその利用の実際と分析など、イメージ、言説、会話の分析に関わる様々なアプローチを関連づけて、研究会の分析方向を精力的に議論した。 後半は、これらの理論的検討を踏まえて、NHKならびに民放キー局4社の2週間分の夕方の報道番組、夜の報道番組を収録して、「テロ報道」「狂牛病問題の報道」「テロ対策法案報道」を具体的に分析した。その詳細な分析結果については現在進めている検討を待ちたいが、番組収録に協力いただいた日本テレビ審査室で分析内容の中間報告会を3月に開催する予定にしている。また、伊藤、林は、この分析内容をメディア関連雑誌に寄稿する予定である。 次年度は、これらの成果を検証しながら、番組の編制モードの分析まで広げて、ニュース/報道番組の検討を行うことができると判断している。
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