研究課題/領域番号 |
13410067
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
キサラ ロバート 南山大学, 人文学部, 教授 (80278308)
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研究分担者 |
山田 真茂留 早稲田大学, 文学部, 教授 (20242084)
ムンカダ フェリペ 南山大学, 総合政策学部, 講師 (50288495)
藤本 哲史 南山大学, 外国語学部, 助教授 (50278313)
永井 美紀子 国学院大学, 日本文化研究所, 講師
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | 国際研究者交流 / アジア価値観 / 社会学 / 価値観 / 宗教意識 / 職業観 / 家庭・家族観 / 政治意識 |
研究概要 |
昨今「アジア的価値観」に対する関心はますますふくらみつつある。政治、経済、社会科学などの分野がそういった価値へと当然のように言及し依拠する一方、「アジア的価値」なるものに関し、包括的な調査研究が実際に行われたことは一度もなかった。こうした状況に鑑み、南山宗教文化研究所では、1996年以来、「ヨーロッパ価値観調査」グループの協力を得、ヨーロッパでこの20年ほどの間に3回実施された調査と同等の研究を遂行する可能性を模索してきた。ヨーロッパ価値観調査とは、宗教、仕事、家族、政治などに関わる諸価値を包括的に把握することを目指した、400もの調査項目からなる聞き取り調査である。我々はこの調査と協力しながら、さらにアジア独自の価値を検討する項目を加えて、ヨーロッパの調査との比較を保ちながら、いわゆる「アジア的価値観」を検討する質問表を作成した。平成13年度、作成した質問表に基づいて日本での調査を行った。この調査は中央調査社への委託によって、無作為抽出(年齢と性別は比較的考慮された)で全国から選ばれた1,000人を対象として、6月19日から7月2日にかけて実施された。平成14年度、調査分析を研究代表者および分担者のあいだで継続的に続けた。平成15年度、南山宗教文化研究所で「価値観研究」に関する国際シンポジウムの開催を決定した。そのシンポジウムに「ヨーロッパ価値観調査グループ」の代表に加えて、「世界価値観調査」の協力者二人、さらに韓国、フィリピン、台湾からの研究者、および「アフリカ価値観調査」を計画している南アフリカ共和国の研究者を招聘して、シンポジウムは平成16年1月30日から2月2日まで南山大学で開催された。シンポジウムの結果として、さまざまな価値観研究グループとの協力体制が強化され、またアジア各国での調査実施のための準備ができたことがあげられる。今度、アジアの諸国での調査を計画している。
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