研究概要 |
研究計画の二年目に当たる本年は、(1)4月から6月にかけてアンケートの回収・整理ならびに簡単な項目のコード化、(2)7月から11月にかけて質問項目のコード化、(3)12月にデータの入力作業、(4)1月から2月にデータクリーニング、(5)3月に第一次集計のホームページ化と内容分析、というスケジュールで作業を進めてきた。 (1)4月〜6月。昨年に引き続きアンケートの回収を進め、同時に回収したアンケートを整理、通し番号をつけてファイルに保管、さらに比較的簡単な(解釈してコード化しなくていい項目の)コーディングを進めた。アンケートの回収については、期限が平成14年4月末となっていたため、5月以降に返送されてくるものは徐々に減少したものの、それでも6月まで続いた。 (2)7月〜11月。われわれはこの段階で全体の回答傾向を判断し、本格的なコーディング作業に入った。この種の調査で、回答総数が17,000近くというのは社会学会全体の歴史の中でもまず類を見ない規模のものである。単純なコードはもちろん、回答内容をいちいち判断し解釈しなければならない「自由記述」項目についてのコード化は容易ではなかったが、しかしほぼ予定通り順調に作業を進めることができた。 (3)12月。こうしてコード化された回答は、専門業者に委託しデータ・ファイルにした。 (4)1月〜2月。ファイル化されたデータについて論理的エラーの有無についてチェックが行われ、より精度の高いデータにするための作業を行った。ただし、完全なファイルにするためには、さらに時間をかけてより多くの人たちの手で問題を指摘してもらう必要があるが、この段階でわれわれは一応公開可能なレベルに達したと判断した。 (5)このデータをホームページ上で公開するための準備・公開し、同時にデータの分析を進めた。 なお、このホームページはアンケートの依頼をする際(昨年2月)、1年後を目処にホームページで結果の概要を公開することを約束していたものであり、統一地方選挙を控え、わが国の地域政治のジェンダー構造がどうなっているのか、より多くの皆さんに知ってもらえるのではないかとの判断から実施した。
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