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2003 年度 実績報告書

ドメスティック・バイオレンスに関する多国間国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 13410072
研究機関奈良女子大学

研究代表者

清水 新二  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (40113493)

キーワードドメステック・バイオレンス / 夫婦間暴力 / 飲酒行動 / アルコール依存症 / 家族 / ジェンダー / 国際研究者交流 / 国際情報交換
研究概要

平成15年度の研究実績は、(1)アルコール関連問題(DV)国際比較研究成果の分析作業と成果報告、(2)臨床調査研究のデータ入力・クリーニング等のデータ加工と成果報告、の2つが主たるものである。
(1)平成15年度には多くの国でDVの一般地域調査が進行し、スイスのFIPAにて参加国統合調査結果データセットが構築され始めた。これを受けて、平成15年度にはプロジェクトの全体的スケジュールの確定および研究者間の今後の分析テーマの検討と調整が行われた。日本は先ず「アジアにおけるアルコール関連問題とドメスティック・バイオレンス」をとりあげ、日本、インド、スリランカ、カザクフスタンとの4カ国DV比較研究論文を今年中に仕上げることになっている。
(2)研究協力機関である精神科クリニックでのアルコール依存症患者およびその家族を対象にした、アルコールとドメスティック・バイオレンスに関する臨床調査を完了させた。女性票110、男性票111のケースが集まり、その分析結果から飲酒時中のDVの多さと、断酒後のDV行為激減の実際が明らかにされた。その上で、DV行為が飲酒の結果生じる単なる暴力行為問題にあらず、夫婦・男女間の関係性、加害者の自尊感情や過去・現在・未来にわたるセルフイメージとも関連する、トータルな問題であることが考察された。さらにDV介入のバイパスルートとしてアルコール臨床が有力視されることを問題対応オプションの一つとして提言した(日本社会学会(2003.10.、東京)、日本家政学会関西支部大会(2003.11.1.大阪))。
(3)、また国内的には、一般地域調査と臨床社会調査の成果を対比統合させて研究成果報告をする予定でいる。平成16年度には日本家族社会学大会にて、さらに日本アルコール・薬物医学会総会(2004.9.東京)では「アルコールとDV」をシンポジウム報告する予定でいる。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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