研究課題
本研究は、各国において主要な研究教育拠点とされている大学について、その組織、物的施設、管理運営形態、その他の点において詳細な比較を試みようとするものである。第一年度の今年は、以下のことを中心に研究をおこなった。(1)いわゆる拠点大学(Center of Excellence)と呼ばれる大学についての、歴史的、理論的な研究について概観し、とくにアメリカにおける拠点大学の形成について共同研究者のロジャー・ガイガー氏と議論を行いつつ、基礎的な理論研究を行った。(2)大学に関する、様々な記述的、数量的な情報が、国際的にどのような形で所在しているのかを幅広くサーベイし、それぞれの形態と問題点、またそれらが提供される社会的な背景などについて検討し、大学情報についての知識科学的な分析を行うとともに、今後の作業の基礎とした。(3)またさらに、次年度以降において、調査の対象として、各国からどのような大学を取り上げるかを検討するとともに、大学の教育研究面での生産性にかかわる指標として何が重要であるかについての予備的な検討をおこなった。また本研究は基本的には日米欧を分析対象とするのであるが、近年にとくに政策的な強化策がとられている中国の主要大学を対照群として分析した。
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