研究課題/領域番号 |
13410088
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
濱名 篤 関西国際大学, 人間学部, 教授 (90198812)
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研究分担者 |
川嶋 太津夫 神戸大学, 大学教育研究センター, 教授 (20177679)
菊池 城司 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00027963)
山田 礼子 同志社大学, 文学部, 助教授 (90288986)
竹田 明弘 関西国際大学, 経営学部, 専任講師 (90330505)
広沢 俊宗 関西国際大学, 経営学部, 助教授 (70228831)
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キーワード | ユニバーサル段階 / 高等教育 / 導入教育 / 1年次教育 / 学習支援 / 高・大接続 / 学習技術 |
研究概要 |
アメリカの高等教育機関においては、ユニバーサル化の進行とともに1年次教育(First Year ExperienceあるいはFirst Year Education)と呼ばれる大学教育適応と円滑なる移行の為の教育プログラムが普及してきている。 先行研究の検討とアメリカ高等教育機関現地調査の結果から、多くの大学が、学生の多様化に伴う学業継続率(Retention Rate)の維持・向上の為に、教員のみならず事務スタッフも含めたチームティーチングによって、1)学習への動機づけや目的意識の涵養、2)専門学問分野についての紹介、3)図書館等の大学施設・設備の利用方法、4)学習技術、5)スケジュール管理の方法などの内容を、当該教育機関の性格に基づいて組み合わせ実施していることを把握した。背景として、これまで同国で普及していたリメデイアル教育がコストと教育効果の両面から疑問視され、1年次教育に取って代わられる状況があり、学習支援センターも含め1年次教育と統合・再編する動きも出てきている。 他方、こうした1年次教育はユニバーサル化の進行と共に他の国々にも広がりつつあり、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、イギリス、スウェーデンなど16カ国が1年次教育に関する国際会議に出席し、相互に教育実践報告や方法論の開発に力を注いでいることが確認できた。 国内大学における聞き取り調査からは、各大学が新入生の学力低下や学習意欲の低下と、学習技術や基礎ゼミ教育を重視し始め、方法論開発に着手し始めていることが確認された。
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