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2003 年度 実績報告書

海外アイヌ資料に基づくアイヌ文化の地域差・時代差に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13410097
研究機関南山大学

研究代表者

小谷 凱宣  南山大学, 人文学部, 教授 (40111091)

研究分担者 出利葉 浩司  北海道開拓記念館, 学芸部, 学芸員 (40142088)
佐々木 利和  文化庁, 文化財部・美術学芸課, 主任調査官 (80132702)
荻原 眞子  千葉大学, 文学部, 教授 (00129074)
谷本 晃久  北海道教育大学, 教育学部・岩見沢校, 助教授 (20306525)
キーワードアイヌ文化 / アイヌ研究 / アイヌ資料 / 物質文化 / 博物館資料 / 先住民文化
研究概要

1、アイヌ文化の比較研究の基礎となる、約13,500点の海外アイヌ資料に関する「画像付きデータベース」の作成準備(基本情報の入力作業)を終了した。その公開は、映像使用権問題が絡むため、公開は控えている。その理由は、ロシア及び西欧の資料約10,000点の映像権は各博物館の設置主体にあり、公開目的のデータベースに資料の映像を使用するためには、写真使用権を解決する必要があるからである。
2、ボン大学関係者およびロシア国内アイヌ資料調査関係者の協力を得て、海外(北米、ロシア、西欧)に保管されているアイヌ資料の全貌を紹介するための簡便な一覧表(リスト)を編纂し、研究報告と共に、南山大学人類学研究所から刊行する。
3、今までアイヌ資料の保管が確認されていたのは若狭湾以北であったが、島根県立資料館学芸員の情報提供により、島根半島美保関町にサハリン・アイヌ資料と北前船関係資料が存在することが判明し、緊急に調査をおこなった。アイヌ関係資料の国内分布が西日本まで拡大したことになり、今後のアイヌ資料実地調査の重要な指針となる。
4、未翻刻の前田夏蔭編『蝦夷志料』(1865年完、全209巻、内閣文庫蔵)に引用されている古文書類のうち、約30点の逸文を翻刻・編集し、刊行準備を終えた。また、『蝦夷志料』の詳細な目録と簡便な索引の作成もおこなった。これにより、江戸末期に編纂された蝦夷地に関する最大の情報集の利用が容易になる。
5、平成14年11月に実施した「大学と科学」公開シンポジウムにおける発表論文の収録集の編集作業をおこない、収録集を南山大学人類学研究所から刊行した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 小谷凱宣: "明治時代のアイヌ・コレクション収集史再考"国立歴史民俗博物館研究報告. 107号. 251-265 (2003)

  • [文献書誌] 佐々木利和: "北方図の世界-最後のテラ・インコグニタをめぐって"「伊能忠敬と日本図」展図録(東京国立博物館). 13-16 (2003)

  • [文献書誌] 谷本晃久: "アイヌの『自分稼』"日本の時代史19:蝦夷島と北方世界(菊池勇夫編、吉川弘文館刊). 199-231 (2003)

  • [文献書誌] 谷本晃久, 木田 歩, 山崎幸治: "『蝦夷志料』引用書目索引稿"史流. 41号(印刷中).

  • [文献書誌] 荻原眞子: "テナントムワン=クイキニャーク=オオワタリガラス? コリャク神話研究の再検討(1):Tenantom'wanの説話(l-a)"千葉大学ユーラシア言語文化論集. 6号. 121-142 (2003)

  • [文献書誌] 谷本晃久: "「江戸の『アツシ』と『蝦夷錦』-林家文書『毎年敬白願文留』を検討してみて-"北の青嵐. 123号. 1-5 (2003)

  • [文献書誌] 小谷凱童(編): "海外のアイヌ文化財:現状と歴史(第17回「大学と科学」公開シンポジウム発表収録集)"名古屋:南山大学人類学研究所. 160 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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