研究課題
最終年度に当たる本年度は、年度当初の計画に従い、中国法制文献の伝来とその伝存状況の基礎的調査のうち、後者については、10世紀以降12世紀に到るまでの古記録類に見える、中国法制文献をも含めた漢籍の利用の状況を悉皆調査し、こうして集められた800件以上のデータをデータベース化した。これは近日中に冊子体の報告書に纏める予定である。前者については、昨年度に引き続き、昨年末に、上海師範大学の戴建国教授・廈門大学の楊際平教授・浙江大学の王勇教授・復旦大学の韓昇教授を九州大学に招き、研究分担者並びに研究協力者多数が参加した国際ワークショップを開催した。主たる報告は、唐律疏議所引唐令年代比定問題の現段階(坂上)、新唐書の唐令・補考(榎本)、日唐の状と啓(古瀬)、天聖田令に見える私田をめぐって(何)、五行と古代中日職官の服色(韓)、日本国見在書目録について(池田)、日本国見在書目録に見える法制文献(大隅)、等で、これらは各自が発展させて論文の形で発表する予定である。なお、本科研のメンバーが中心になって、本年秋の東方学会において持ち寄った成果を報告するシンポジウムを開催する予定である。
すべて 2005 2004
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法制史研究 54
ページ: 1-24
シルクロード学 研究センター叢書 9
ページ: 101-115
史淵 142
ページ: 1-32
東アジアの古代文化 119
ページ: 12-24
上代文学 92
ページ: 27-38
東アジアと日本 1
ページ: 33-73
日本史講座 2
ページ: 1-31
三笠宮殿下米寿記念編集
ページ: 33-58
史学雑記 113・7
ページ: 99-110
文学と古代日本 1
ページ: 96-115